グアム基地の拡張が、地元住民の生活と環境に悪影響
8月 28, 2017 16:45 Asia/Tokyo
アメリカと北朝鮮の緊張の激化に伴い、グアム島のアメリカ軍基地の拡張が、地元住民の生活と環境を脅かしています。
カナダのインターネットサイト、グロ-バルリサーチによりますと、グアム島の住民は、真の脅威は北朝鮮ではなくアメリカであると話しているということです。
グアム島の地元民の人権活動家レイラーニ・ギャンサー氏は、「グアム島の平穏が、B52爆撃機の轟音とグアム島に対するアメリカの潜水艦の魚雷の発射により失われている」と語りました。
この報告ではまた、グアム島民が抱えるもう1つの問題として軍事基地の設置とその活動による深刻な環境汚染が指摘されています。
グアム大学発行の新聞のヴィクトリア・ローラ・レオン・グエロ編集長は、アメリカの政治家に宛てた公開書簡において、「アメリカ海軍の存在により、グアム島の住民はこれまでどおりの生活が出来なくなっている。それは、米軍は住民が生活のために依存している資源を汚染しているからだ」と述べました。
グローバル・リサーチによりますと、グアム島には長年にわたり核兵器やマスタードガス、そのほかの発がん性物質といったアメリカ軍の軍需物資が保管され、1980年代にアメリカ海軍は放射能による汚染水を、地元民の漁獲水域に放出していたということです。
有識者は、グアム島での戦争が島民にもたらす、取り返しのつかない結果について警告しており、特にアメリカ国防総省の行動は、同省がグアム島民の生活に注意を払っていないことを示していると見ています。
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