国際人権団体がトルコ-ギリシャ国境の難民状況に警鐘
3月 03, 2020 19:57 Asia/Tokyo
国際人権NGOのアムネスティ・インターナショナルが、トルコ-ギリシャ国境の状況に懸念を示し、この地域で足止めされている難民の行く末について警鐘を鳴らしました。
ドイツの日刊紙ターゲス・シュピーゲルによりますと、アムネスティ・インターナショナルは2日月曜、トルコ-ギリシャ国境の難民に対して暴力が振るわれていることを懸念する声明を発表しました。
同NGOは、「難民申請を希望する人々は、命にかかわる政治的紛争というゲームの中でパスされるボールとなっている」と表現しました。
国連人権高等弁務官事務所も、ギリシャ政府は難民申請希望者の受け入れを停止する権利はないと表明しています。
ドイツのマース外相は、難民を欧州へ向かわせるためのトルコ国境の開放を激しく批判しました。
2015年11月に合意に至ったEU・トルコ共同行動計画によりますと、トルコ政府はギリシャから追放された難民を受け入れ、一方でシリア難民への住宅提供と必要な支援のためにEUから資金援助を受けるとされています。
シリア・イドリブ県での紛争でトルコ軍兵士数名が殺されたことを受け、同国は難民がヨーロッパへ向かえるよう国境を開放しました。
ギリシャ国境警察とEU入域を求める難民らの間の衝突は、依然として続いています。
EUはトルコに対し、難民問題における合意を守る必要性を呼びかけています。
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