2018年1月26日(中村・北川) (音楽)
金曜広場、アフガニスタンの弦楽器ロバーブの巨匠、モハンマド・ホシュナヴァーズによる演奏です。
●リスナーより
今回の金曜広場で、イランのサクランボの生産量が世界第3位だと言うことを聞いて大変驚きました。日本でサクランボと言えば、山形県が産地として知られていますが、調べてみるとイランはトルコやアメリカに次ぐ生産量を誇るようですね。サクランボの生産量が多い理由は、育てやすい季候や土地柄、生産技術などいろいろな背景があるかと思いますが、他の生産量の多い果物といっしょに番組で一度取り上げていただければと思います。

●ラジオより
中:ということですが、サクランボの他に、生産量の多い果物としては、ペルシア語でゼレシュクと呼ばれる、バーベリーや、ナツメヤシ、アンズ、メロン、リンゴ、イチジクなどが挙げられます。どれもイランでポピュラーなものばかりですよね。生で食べるのはもちろん、料理にも使われます。ゼレシュクはヨーロッパやロシアにもあるそうなんですが、イランほど料理に多用しているところはないみたいですね。こういった果物は、北川さん、生以外に、お料理に入っているのを食べたことはありますか?
北:アンズとほうれん草のアールエスペナッチという煮込み料理を食べたことがあります。また、北西部タブリーズの名物の肉と米の団子、クーフテ・タブリーズィーも、中にアンズが入ってますね。そのほか、バーベリーは鳥の煮込みと共にご飯に混ぜられますね。ゼレシュク・ポロウというんですか。そのほか、ざくろとくるみのフェセンジャーンというシチューもありますし、花梨を使ったホレシュテ・ベフという煮込み料理もありますね。
中:本当にいろいろな果物が料理に使われますよね。イチジクも、ペーストにしてクッキーの間にはさんだり、チョコバーに入れたり、また、ナツメヤシはこれもまたペーストにしてあんこのようなお菓子を作ったりします。ナン・ホルマーイーというんですが、日本の若狭いものような外観で、まあ若狭いもよりは小さめですね。男性の親指くらいでしょうか。日本文化週間のお茶のお点前の時に、和菓子の代わりに出されていたことがありましたが、以外に違和感がありませんでした。
●リスナーより
イランの一般家庭はベッドを使うのでしょうか。布団はありますか。私は布団派でしたが妹が結婚で家を出る際にベッドを置いていきましたので、今は私が使っています。ベッドもよいなと最近は感じますが。
●ラジオより
中:ベッドを使っているところと、布団を使っているところ、どちらが多いとも言えませんが、ベッドが入る部屋があれば、ベッドにしているようですね。大家族だと、ベッドが入らないので、布団にしたりしているようです。ちなみに、私が結婚したとき姑から客用の布団のセットをもらいました。当時は泊まりがけのお客様も多かったので、たしなみとして用意してくれたんだろうと思います。だいぶぺたんこになってしまいましたが、今でも現役で活躍しています。布団といっしょに使うものと言えば枕ですが、昔の枕は、ソーセージのような円筒形が多かったんですよね。ご存じでしたか?
北:どこかで見たような気がしますが、そうなんですね。(ちょうど日本で言うところの抱き枕、なんですかね)
中:いえいえ、抱き枕にはちょっと小さいかなと言う感じです。ただ頭に当てるには私には高すぎて、日本で使っているような形の枕に買い換えましたが、今では円筒形の枕よりもふつうの四角の枕の方がふつうに売られていますね。中に入っているものも、昔は鳥の羽や、真綿みたいな天然素材だったのですが、今では洗濯機でも洗える合成繊維の綿が入っているものが多いようですね。
●リスナーより
こちら日本では、まもなく二十四節気で冬至を迎えますが、冬本番といったところで寒い日々が続いております。今日も衣服にカイロを貼り万全な防寒対策をして出勤です。テヘランでは冬の外出時にどのような防寒対策をしますか?
●ラジオより
中:さて、こちらにはカイロはありませんよね。
北:はい、ありません。
中:北川さんは外出時にはどういった防寒対策をしていらっしゃいますか?
北:今年はさほど寒くないので、ヒートテックの長袖シャツを中に着て、厚手のダウンを着るだけで十分ですね。もちろん、寒いときはセーターなどを着ます。
中:今年はほんと、寒くないのですが、去年まででもイランではあまり外を歩くこともありませんし、たいてい移動は車ですから、あまり着込まなくてもいいんですね。建物の中はセントラルヒーティングであたたかくて、イラン人など年中半袖でいる人もいますよね。それにイランでは女性は、マントと呼ばれるイスラミックコートを着ており、これは脱ぐことはできませんから、マントの下にいろいろ着込んでしまうと脱ぐのに一苦労なんですね。なので、できるだけマントの上に着て、暑くなったら脱げるようにしている人が多いですね。
このほかOさんからはいろいろとご質問をいただいています。一つ一つご紹介いたしましょう。
北:日本では一時期、スイカジュースを出す喫茶店がありました。私もこのジュースにはまり、よく飲んでいたことを思い出します。イランではシャベヤルダーの時にスイカをジュースにして飲むことがあるのでしょうか。
中:スイカはなるべくそのまま食べますが、シャベヤルダーの果物であるザクロは、ジュースにして出すこともあります。ちょっと手間がかかるのですが。北川さんは、外のジューススタンドなどでスイカジュース、見たことはありますか?
北:ありますよ。まだ飲んだことはありませんが。個人的にはメロンジュースが好きなので、ジューススタンドではメロンジュースを頼んでしまいます。
中:私もスイカよりは、メロンですね。では、次のご質問です。
北:私は健康面のことを考えて仕事の時は家内のお弁当を食べているのですが、職場の同僚はお弁当を持参する人、外食またはコンビニのお弁当を買ってきたりなど様々なのですが、IRIBではお昼の食事はお弁当派、または社内の食堂を利用する人などがいると思いますが、お昼の食事事情はどのようになっているのでしょうか。
中:私は時間がないので、ラジオではいつもおにぎりで済ませてしまいますが、大学では学生と同じ学食を食べています。北川さんはラジオではいかがですか。
北:昼食の時間、どうしても一番忙しい時間にあたるので、あまり社員食堂に行っている時間がありません。ただ、最近ではお弁当の注文をとりに来てくれるので、それを活用しています。
中:そうですよね。聞いていると、いつも3種類くらいあってその中から好きなものを注文という形ですね。値段も外よりは1割くらい安いみたいですね。イラン人スタッフはいつもお弁当を作ってきているようで、ヒーターや電子レンジで温めて食べてい