4月 28, 2018 15:08 Asia/Tokyo

ラジオをお聴きのみなさまこんばんは。リスナーの皆様からのお便りをご紹介する金曜広場、今夜は、私、中村美香と山口雅代アナウンサーでお送りいたします。山口アナ、よろしくお願いいたします。

芝田

さて、福本さん、最近はテヘランも天気が崩れて、気温に合わせた調節が大変でした。

福本

4月も半ばを過ぎたというのに、最低気温が一桁台でした。

芝田

雪が降ったところもありましたしね。

福本

そうなんです。ここより標高の高い鈴木アナの自宅付近は雪が降ったそうですよ。テヘランの北に広がるアルボルズ山脈も、冬に逆戻りしたかのように雪で覆われましたよね。

芝田

せっかく咲いていた春の花がしおれてしまいましたね。。。

福本

冷たい雨に打たれてかわいそうでしたね。でも気温が下がったお蔭で花が長持ちして、悪いことばかりでもありませんでした。まだハリエンジュやモッコウバラ、コデマリが咲いていますし、これからは何と言ってもバラが見頃を迎えますよね。そろそろ気温も上向いてくるのではないでしょうか。

芝田

そろそろ、例年の春に戻りそうな気配ですよね。

 

 

●リスナーより

「制作番組でイラン鉄道の歴史を紹介してください」

 

●ラジオより

芝田

さて、福本さん、私はこのイランの鉄道、まだ乗ったことがないんですが、福本さんは利用したことはありますか?

福本

残念ながら、まだ一度も乗っていないということに今の御質問で気が付きました。でも、周囲には、「テヘランから寝台列車に乗って、シーア派8代目イマームの廟がある北東部のマシュハドまで往復した」っていう人の話は結構聞くんですよね。

芝田

そうなんですねー。この鉄道について調べてみたんですが、テヘランとイランの各地を結ぶ鉄道が、結構走っているみたいです。テヘラン、マシュハド間も現在は1日おきに寝台列車があって、今後、増加する計画だそうです。他にも、山間の橋からの景観が人気のコースもあるようですね。飛行機でしたら、イラン国内は、テヘランからだとだいたいの都市に1時間ほどで到着しますよね。でも列車だと、それがだいたい10時間以上になるようです。ちょっと時間がかかりますが、イランの鉄道会社のサイトに載っている写真を見ると、結構快適そうでした。寝台列車も中のつくりが豪華です。

福本

寝台列車はサービスもなかなか良いと聞いています。

芝田

評判は上々ですよね。ちなみに、このサイトを見ていて面白かったのは、遅れた場合の賠償金について定められていたことです。私も以前に、イランの列車は遅れることが多いと聞いたことがありました。

福本

こちらの列車はのんびり走っているイメージがありますね。国土が広い割には、新幹線のような高速の列車って走っていなかったんじゃないでしょうか。

芝田

いつか誰かが、テヘランから南に150キロくらい離れた都市から、列車で帰ってきたときに、そばの幹線道路を走っていた乗用車よりも列車の速度が遅かったそうです。その都市からテヘランまで車で2時間くらいかかるので、それよりも遅いということは、列車であってもどのくらいかかるのかとちょっと恐ろしくなりました。

福本

ちなみにその賠償金というのは、どういう風に定められているんでしょうか?

芝田

最初の項目には、常軌を大幅に逸した遅れ、があった場合には、賠償金が支払われます、と書いてあって、それぞれのルートごとに時間が決まっていました。テヘランから距離的に近い都市との間だと、1時間の遅れで賠償金が支払われるようですが、たとえば、テヘランからアフワーズまでは830キロ離れていて、この列車の場合は、5時間以上遅れた場合に賠償金が支払われるそうです。5時間はちょっと多いですよね。とはいえ、イランにいる間に一度は列車で旅をしてみたいなと思っています。

福本

それはもう、ぜひ、実現させてください!

 

●リスナーより

「イランでは会社や役所からの公文書でも印鑑を押印するということはないのですか?印鑑を使うということは全くないのでしょうか?」

 

●ラジオより

芝田

お便りありがとうございます。私は最近、日本に帰った時に、印鑑が必要な書類を提出しなければいけないことがあって、そういえば日本では印鑑はどこで買えばよかったのかと、それすらも忘れてしまったくらい、印鑑からは遠ざかっていました。

福本

イランでは全く使うことはないですし。

芝田

そうですよね。イランではもっぱら、署名、サインですよね。福本さんは、どんなサインを使っていますか?漢字で書きますか、ローマ字やペルシャ語ですか?

福本

私はもっぱら、漢字でサインしています。イラン人の夫からは、「これは誰にも真似できないよね」とよく言われます。

芝田

確かに。私はローマ字ですが、自分のサインですら、2回書かされると違ってしまって、一度銀行で、サインを変えた方がいいと注意されたことがあります。

それはさておき、イラン人のサインは面白いですよね。知り合いのイラン人に、子供の時からいろいろと自分のサインについて研究したという人がいました。確かに研究の成果があってかかっこよかったですが、ペルシャ語の書体を崩したもので、他の人にはなかなか読めないんじゃないか、と思われるものでした。その分、真似される危険も少ないかもしれません。

あと、私が住んでいるアパートの管理人さんは、いつもくれる領収書にサインが書いてあるのですが、ろうそくの中に顔が書いてあるようなサインで、おじいちゃんなんですが、お茶目だなと思ってしまいます。

福本

そういうサインも「あり」なんですね。おもしろいですね。

 

●リスナーより

「40年前にBCLが日本で流行ったころから始めましたが、中東からの日本語放送があるとは思ってもみませんでした。会社勤めを始めてからは、BCLを中断しており、受信報告書も20数年ぶりとなります。再開したきっかけは、マラソンのトレーニングで自宅から実家までの30キロを走った時に、たまたま実家の机に置いてあるラジオを見つけたことからです。これからは中東のニュースやコーランで異文化に浸れることを楽しみにしております」

 

●ラジオより

芝田

お便りありがとうございます。20数年ぶりに再開されたとのことでした。

福本

はい、ご実家でたまたま見つけたラジオで聞いて下さっているんでしょうか。ぜひラジオ日本語を通じて異文化との遭遇を楽しんでいただければと思います。ところで、こやまさんも走っていらっしゃるんですね。“トレーニングで30キロ”って軽く書いていらっしゃいますが、ハーフマラソンよりも長い距離ですよね。金曜広場では、三週続けて「走っている」方からのお便りをご紹介していますが、ランニングブームなんでしょうね。私も緩く走っております。皆さま頑張って下さい。

 

 

●リスナーより

「花見も今日で終わりぐらいです。イラン人はよく公園にピクニックに行きますか?花見の習慣があれば、日本人と同じ感覚になるのかと思いますが」

 

●ラジオより

芝田

お花見についてですが、イラン人はピクニックが大好きですよね。

福本

はい、近くはご近所の公園から、郊外の丘陵地や小高い山に至るまで、家族ぐるみで楽しんでいらっしゃいます。

芝田

お花見というよりも、緑の空間にシートを敷いて、バーベキューをしている人が多いようです。そこで西洋すごろくと呼ばれる、バックギャモン、日本人の感覚で言うとチェスとか将棋のようなゲームをしている人もいれば、バドミントンやバレーボールをしたり、大勢で出かけていますよね。お花見の時期だけじゃなくて、極端に寒い日を除いて、ピクニックをするイラン人の姿は、ほぼ一年中見られます。テヘランの各地にある公園では、冬になると焚火がたかれるので、そこにも人が集まりますし、公園はイラン人に人気のお出かけスポットです。

福本: 嬉しいのは、日本と違って芝生に立ち入り禁止の札がないことですよね。

 

●リスナーより

「テヘランもだいぶ暖かくなってきましたね。日本でも日差しがあるところは暑いくらいです。急に寒くなったりしないか心配になっています。外に出かけるのにはすごくいい時期です。スギ花粉が心配ですが」

 

●ラジオより

芝田

お便りありがとうございます。テヘランはその通りに気温が下がりました。

ところで、福本さんは花粉症ではないですか?

福本

いいえ、私は春先の花粉はなんとか凌げています。それよりも、秋冬の大気汚染の時期の方が辛いくらいなので。芝田さんは大丈夫ですか?

芝田

私も花粉症は今のところ、大丈夫です。テヘランに住む日本人の方で、以前は何ともなかったのに、ここ数年、春になると花粉症の症状がひどくなってきたと言う方がいました。イランにもスギの木は多いですし、花粉が飛んでいてもおかしくないですよね。花粉症もそうですが、日本人に多いけれども、イラン人に少ないのが、アトピー性皮膚炎だと思います。乾燥しているので、いてもおかしくないと思うのですが、ほとんど苦しんでいる人を見たことはありません。

福本

そうですよね。日本にいる姉の長男がアトピーなので、一度テヘランに来てごらんなさい、って誘っているのですが。

芝田 

よくなったという話も良く聞きます。