アラブ連合軍が、約3か月間でイエメン停戦に9000回超違反
6月 26, 2022 18:07 Asia/Tokyo
サウジアラビア主導アラブ連合軍が、イエメン全土において過去約3か月間に9000回以上も停戦違反しました。
サウジアラビアは2015年3月、UAEアラブ首長国連邦を含む複数のアラブ諸国との連合軍という形で、アメリカの支援を受けてそのゴーサインの下、アラブ圏の最貧国であるイエメンに対して大規模な攻撃を開始しました。そして、亡命したイエメンのハーディ元大統領を復権させるという口実とともに、自身の強欲な政治的目的をかなえようとしました。
しかし、イエメン国民と軍の勇敢な抵抗、そしてミサイルや無人機を使った彼らの特別作戦により、それらの目的は達成されず、アラブ連合軍は停戦受諾を余儀なくされました。
国連の提案により、イエメンでは去る4月2日より2ヶ月間の停戦が成立しました。
この停戦終了後、国連の協議を受けてイエメンでの停戦は今月2日、さらに2ヶ月間延長されています。
このような中、イエメンのアルマスィーラ・テレビによれば、アラブ連合軍はこの3か月間、イエメンのマアリブ、タイズ、アルジャウフ、サアダ、ダーリウ、バイダーの各県や前線において停戦違反を起こしているということです。
一方、イエメン救国政府のアテフィ国防省は25日土曜、自国の軍事産業における重要な進歩はアラブ連合軍の侵略に対する最も重要な返答だとして、「地域の将来は、イエメンでのこの歴史的な対峙の結果によって形が描かれる」と指摘しました。