蔡総統、「台湾は中国にとって危険でない」
11月 13, 2022 18:56 Asia/Tokyo
台湾の蔡英文総統が、「台湾という名の独立した国の存在は、誰にとっての脅威でもない」と述べ、台湾は台湾人だけのものであると主張しました。
中国が台湾当局に繰り返し分離主義的言動について警告しているにもかかわらず、蔡総統は、再度このような立場を表明しました。
ロイター通信によりますと、今月26日に投開票となる台湾統一地方選が間近に迫る中の12日土曜夜、蔡総統は支持者に向けた選挙説で、「今回の選挙は、内政に携わる顧問や市長などを選出する以上のものである」と強調しています。
続けて、中国統治下での自治と引き換えでの「一国二制度」という、中国の提案に台湾は屈服しなかったとして、「私の総統在任中にさらに多くの諸国が、台湾における安全と民主主義を地域の安全ために必要としていると考えた」と主張しました。
台湾は、中国の一部と見なされている中で、分離主義的な主張を行っています。一方、世界の国々や国連は中国同様、台湾を一独立国と正式に認めていません。
中国政府は、台湾当局によるあらゆる分離主義的行動、また、自国政府が外交関係を樹立している国々の政治・軍関係要職者らを中心とする西側当局者と台湾関係者の接触に常に反対しており、この行為が「一つの中国」の原則に反するものだとしています。