中国の火星探査機が、リモートセンシング探査を開始
11月 10, 2021 19:45 Asia/Tokyo
CNSA中国国家航天局が、同国の火星探査機「天問1号」の周回機が今月8日に火星のリモートセンシング軌道に入ることに成功し、火星に対する全面探査を開始したことを明らかにしました。
中国国際放送CGTN が10日水曜、報じたところによりますと、2020年7月23日に打ち上げられた「天問1号」は周回機、着陸機と探査車で構成され、探査車「祝融」は2021年5月22日に着陸地点から火星表面に降り立ちました。
「祝融」は、これまで指定された検査・検出タスクをすべて完遂し、良好なコンディションを維持しており、今後もミッションを継続することになっています。
研究チームは、周回機と探査車のリレー通信のため、軌道高度を近地点で約265km、遠地点で約1万700kmに最適化するよう設計しており、また自転周期は約7.08時間となっています。
さらに、周回機には7つの科学実験装置が搭載されており、火星のリモートセンシング軌道に入った後、火星の形態や地質構造、表面物質の組成や土壌の分布、大気電離層、宇宙環境などの科学データを取得することが期待されています。
なお、探査・検出作業の重点となるのは、隕石によって形成されたクレーター、火山、峡谷、かつて川があったとみられる跡地など、典型的な地形や地質単位だということです。
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