イラン全国で、シーア派追悼行事タースーアが開催
8月 07, 2022 16:26 Asia/Tokyo
イラン全国で、シーア派の追悼行事・タースーアーが開催されています。
7日日曜はイスラム暦1444年モハッラム月9日にあたり、アラビア語で数字の9を意味するタースーアの日とされ、翌日に殉教したシーア派3代目イマーム・ホサインのほか、特に彼の異母兄弟であったアッバース(通称:アボルファズル)を追悼する日です。
イマーム・ホサインは、イスラム暦61年(西暦680年)モハッラム月10日に、現在のイラク南部カルバラの地で、当時のウマイヤ朝の暴君ヤズィードの軍によって殉教し、その殉教によって、世界の人々に自由と自尊心という教訓を残しました。
また、アッバースはイマーム・ホサインの右腕として仕えた勇敢な兵士でした。イマーム・ホサインの殉教と同じモハッラム月10日、敵軍に包囲され水を手に入れることができなくなっていたイマーム一行のために、包囲を突破しユーフラテス川に水を汲みに行きますが、帰路で矢を受け殉教、水を届けることはできませんでした。
イマーム・ホサインたちの蜂起の教訓は、ひとつの場所や時期に限られず、世界各地や人類史全体に通用するものです。
国際通信イランプレスによりますと、イラン全国各地の市町村で7日、タースーアの追悼行事が開催されているということです。
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