イランが、2020年の革命防衛隊司令官へのテロめぐりOHCHRに書簡
在国連ジュネーブ事務局イラン代表部が、OHCHR・国連人権高等弁務官事務所に宛てて書簡を送付し、「我が国は、ソレイマーニー司令官を殉教させた犯人の法的処罰手続きを続ける」としました。
イラン・イスラム革命防衛隊ゴッヅ部隊司令官だったガーセム・ソレイマーニー氏は2020年1月3日、イラク当局の公式招待により同国を訪問中、バグダッド空港付近で、侵略者かつテロリストたるアメリカ軍の無人機攻撃を受け、同行するイラク民兵組織ハシュド・アル・シャアビのアブーマハディー・アルムハンディス副司令官ほか8人とともに殉教しました。
3日水曜は、ソレイマーニー司令官らの殉教から4周年となります。
この日を翌日に控えた2日火曜、在国連ジュネーブ事務局イラン代表部はOHCHRに宛てて書簡を送付し、このテロ行為が違法であり、かつ特別な狙いを伴う恣意的で不当なものだとしました。
この書簡でイラン代表部は、「我が国はソレイマーニー司令官らの殉教後、しかるべき措置を取った。このテロ行為に関与した個人および組織は、法的な責任を追及されるべきである。彼らの処罰が終わるまで、この法的手続きは続けられる」としました。
また、シリアで先月25日にイランの上級軍事顧問の1人であるセイエド・ラズィー・ムーサヴィー氏がシオニスト政権イスラエルのテロ行為で殉教した事件、および、同月2日に別のイランの軍事顧問2人がテロ行為で殉教した事件についても言及しました。
この件に関しては、イランのイールヴァーニー国連大使もこれに先立ち、ムーサヴィー氏の殉教を受けて安保理議長に送付した書簡で、「我が国には、国際法と国連憲章に基づき、適切な時期に断固とした対処を行う、正当かつ根本的な権利がある」としていました。