イラン大統領、「パレスチナ問題は人類の最優先事に」
イランのライースィー大統領が、第1回「アクサーの嵐と人類の良心の目覚め」国際会議において、「パレスチナは、人類の間で最優先すべき問題となっている」と強調しました。
イルナー通信によりますと、ライースィー大統領は14日日曜、テヘランで行われたこの国際会議において、「イスラム革命の偉大な創始者ホメイニー師は、パレスチナはイスラム世界で第一に挙げられる問題であり、聖地ベイトルモガッダス・エルサレムの解放は最優先事項だと語っていた。この集まりは、このイスラム世界で最も重要となるパレスチナの問題に取り組むために設置された」と述べました。
続けて、「パレスチナ問題の解決策は、対峙と抵抗である。もし圧政者らが論理や交渉から顔を背け続けるなら、それに対する唯一の論理的方法は抵抗である」としながら、「今日、アクサーの嵐作戦の勝者となったのはパレスチナであり、シオニスト政権イスラエルおよびその支援者らが敗者である」としました。
また、「イランの政策は、パレスチナと抵抗勢力の支援を優先事項としている。世界各地で圧政にされている人々に、どうして無関心でいられるだろうか? 自分自身および、自分の宗教や家族を守るという正当な行いをする人々は、支援されるべきだ」と指摘しました。
その上で、「占領を終結させ、占領者を法的に処罰し補償を行わせるべきだ。占領行為を続けることで、所有権や法的正当性がもたらされることはない」と強調しました。
一方で、「シオニスト政権イスラエルとの関係正常化は、地域諸国にとっても同政権にとっても、安全を高めるものにはならない」と述べました。
さらに、「パレスチナ問題において、関係正常化や譲歩という考えは、結果を出してはこなかった。その理由は、相手側が約束を守らなかったためだ。シオニスト政権はこれまで、400以上の協定、決議、国際声明に違反している」としました。
そして、「パレスチナは、イスラム共同体のみが憂慮する事柄ではなく、今や世界的な問題となっている」と結びました。