3月 07, 2024 21:03 Asia/Tokyo
  • イラン・イスラム革命最高指導者のアリー・ハーメネイー師
    イラン・イスラム革命最高指導者のアリー・ハーメネイー師

イラン・イスラム革命最高指導者のアリー・ハーメネイー師は、「我が国の宗教、人道、知的論理は覇権主義戦線への抵抗である」と語りました。

ハーメネイー師は7日木曜、同国の最高指導者の選出及び監督を行う専門家会議の議長・メンバーらとの会談で、理不尽な要求を押し付ける敵に対するイランの抵抗の論理を説明する中で、「現イラン・イスラム共和国の成立前までは、世界に存在する唯一の戦線は西側の自由民主主義に依存した民主主義戦線であった。だが、1979年のイスラム革命の勝利により、西洋的な民主主義に対抗するイスラム的民主主義に基づいた新たな戦線が形成された」と述べました。

そして、「イランにおけるイスラム民主主義モデルの台頭により西洋的な民主主義戦線の利益が危険にさらされるとともに、同戦線とイスラム体制との紛争、そして継続的な対立が始まることになった」としました。

その上で、「彼らの危機感と対立の理由は、西洋的民主主義制度の本質においては覇権主義や諸国民の権利の侵害と侵略、権力獲得を目的とした際限極まりない流血と好戦主義が存在している。その証拠に、アジア、アフリカ、南米の多くに対する植民地支配は19世紀、即ち民主主義、自由、人権といったスローガンが最盛期を迎えた時期と重なっている」としました。

ハーメネイー師は、「イスラム的本質を理由としたイスラム民主主義戦線の最も重要な課題とアプローチは、そのような残虐行為や侵害に立ち向かうことである」とするとともに、「なぜイランが覇権主義戦線と対峙するのか」という質問に答え、「イスラム国家たるイランは各国の国民・政府と対立ありきではないが、西洋的民主主義戦線の内面に潜在する圧政と侵略には反対している」としました。

そして、「ガザでの出来事は、ある領土の所有者に対する覇権主義戦線の圧政と侵略、女性と子供の残虐かつ無慈悲な殺害、市民の財産と資源の破壊の明白な例である」とし、「我が国の反対は実際、そのような残虐行為や犯罪に対する反対である。だが、それらはあらゆる常識、慣習、イスラム法、人間の良心によって非難されているにもかかわらず、アメリカ、イギリス、および一部のヨーロッパ諸国によって支持されている」と述べました。

ハーメネイー師は最後に、「覇権主義戦線は民主主義、人権、自由主義の名目のもとに抑圧、侵略、殺害を隠蔽してきた」と強調しました。

 


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