一日一冊、本の紹介(1)
https://parstoday.ir/ja/news/iran-i21445-一日一冊_本の紹介_1
地理学者は、およそ50万年前、イラン南部の砂漠とともにペルシャ湾の原型が形成され、時の流れとともにその構造は変化し、現在の形に落ち着いたと考えています。
(last modified 2025-08-16T09:55:59+00:00 )
11月 26, 2016 18:57 Asia/Tokyo
  • 一日一冊、本の紹介(1)

地理学者は、およそ50万年前、イラン南部の砂漠とともにペルシャ湾の原型が形成され、時の流れとともにその構造は変化し、現在の形に落ち着いたと考えています。

ペルシャ湾岸諸国の中で、イランはもっとも長いペルシャ湾の海岸線を持ち、その長さは島々を含めて1800キロ、島を除いて1400キロとなっています。

ペルシャ湾はヨーロッパ、アフリカ、南アジアや東南アジアとの交渉における中心であり、中東地域の戦略的な点から、この3つの大陸の最も重要な交渉の中心地とされ、また大西洋、地中海、紅海、インド洋を結節するシステムの一部となっています。また、世界の最も重要なエネルギーの産地であり、総合的に、地政学、戦略、エネルギー、歴史、文明の点から、重要な海域として、世界でも優れた地位にありました。

ホマーユーン・エラヒーの著作、『ペルシャ湾とその問題』は、ペルシャ湾を紹介する最も重要な資料のひとつです。作者であるエラヒー氏は、この本の12章の中で、ペルシャ湾の地理、歴史に関する事柄を、歴史の中で起こる政治的な事件において語っています。この本には、次のようにあります。

「この30年間、地域では大きな戦争が3回発生したが、そのうち2つは冷戦後に起こった。第1の戦争は、イラクがイランに侵攻した1980年代のイランイラク戦争で、2つ目の戦争はイラクのクウェート侵攻を理由としたアメリカとその同盟国の連合による湾岸戦争、3つ目はアメリカとイギリスによる2003年のイラク戦争だ」

エラヒー氏は続けて、世界的な出来事と、ペルシャ湾におけるその影響について論理的にかつ正確に説明し、世界各国がペルシャ湾に注目した第一の要因はイランのイスラム革命の出現とこの地域の石油資源であり、それに次いで中東問題、特に、シオニスト政権イスラエルとアラブ諸国の関係だとしています。

この本は352ページの分量で、グーメスというイランの出版社により出版されています。