イラン大統領、核合意におけるイランの利益保障を強調
イランのローハーニー大統領が、イギリスのメイ首相と電話会談を行い、核合意でイランの利益が保障されることの必要性を訴えました。
イルナー通信によりますと、ローハーニー大統領は13日日曜夕方、メイ首相と電話で連絡を取り、「核合意を守り、イランの利益を守る上でのEUの時間は限られている」と語りました。
また、石油や天然ガス、石油化学製品の輸出、銀行の関係や投資といった核合意に関する重要な問題におけるイランの利益は、明確な形で保障されるべきだとしました。
さらに、核合意は相互的な取り決めであり、一方だけが取り決めを実施することは受け入れられないと強調し、「イランは核合意を守ることで国益を求めているが、残念ながら相手側は取り決めの実施において、満足のいく形で行動してこなかった」と述べました。
ローハーニー大統領は、2003年から核合意の締結まで行われた核協議におけるイギリスの役割に触れ、アメリカの核合意離脱は違法であり、無責任な行動で、国連安保理決議に反するとしました。
また、地域の平和と安全保障における核合意の役割は大変重要だったとして、「アメリカの核合意離脱によるすべての結果の責任は、この国にある」と強調しました。
メイ首相もこの電話会談で、すべての関係国による核合意の維持を強調し、EUの目的は核合意の維持であり、イギリスはヨーロッパ諸国と協力し、核合意とイランの利益を守るため、全力を尽くすとしました。
トランプ大統領は今月8日、核合意には意味がなかったと主張し、根拠のない非難をイランに対して行い、核合意離脱を発表しました。
一方で、核合意のほかの参加国やその他の大部分の世界各国は、核合意の支持を表明しました。