イラン、インド、アフガニスタンによるチャーバハール国際合意の調印
(last modified Tue, 24 May 2016 11:03:55 GMT )
May 24, 2016 20:03 Asia/Tokyo
  • イラン、インド、アフガニスタンによるチャーバハール国際合意の調印

イラン、インド、アフガニスタンの3カ国による、イラン南東部チャーバハールの貿易・トランジット協定が、23日月曜夕方、3カ国の首脳が立ち会う中、それぞれの国の道路大臣によってテヘランで調印されました。

ミールザーアーガーザーデ解説員

イラン、インド、アフガニスタンの3者協定は、チャーバハール港の利用を大幅に拡大し、アフガニスタンを通じてインドと中央アジアを結び、また海を通じてアフガニスタンがインドにアクセスできるようにするものです。

イランのローハーニー大統領は、イラン、インド、アフガニスタンによるチャーバハール3者協定の調印後、「この協定は、地域諸国が、地域全体の開発と強化のための機会を利用すべきであり、他の国々も、今後、この協定に加わることができるというメッセージを伝えている」と語りました。ローハーニー大統領は、アフガニスタン、及び、インドの首脳との記者会見で、「今日は、3カ国の関係拡大において、イランにとって歴史的かつ重要な日だ」と語りました。また、チャーバハールは、この協力の象徴だとし、「今日、イラン、インド、アフガニスタンは、地域と世界に向け、地域諸国の発展の道は、地域の機会の利用と協力にあるというメッセージを発信した」と述べました。ローハーニー大統領はさらに、「イランは、チャーバハールでの共通の活動と投資により、確かなルートによって、インドをアフガニスタン、中央アジア、コーカサスへと結び付けることができる」と述べました。さらに、「今日の合意は、どの国に対するものでもなく、それどころか地域全体の利益となり、地域の平和と安定のためのものだ」としました。

またイランとインドは、両国の大統領の立会いのもと、関係の強化に向け、経済、貿易、運輸、港湾の開発、学術、大学の分野の12の協力文書を締結しました。ローハーニー大統領は、これらの文書の調印後、モディ首相との記者会見で、両国の文化的、歴史的な共通性に触れ、「イランとインドの関係は、常に重要であり、現在も、両国の関係強化は、両国の国民や地域全体の利益になる」と強調しました。

一方のモディ首相もこの記者会見で、「今回行われた会談と、署名された協定は、両国の戦略的な協力の新たな幕開けになるだろう」と語りました。モディ首相は、チャーバハール港のインフラと開発に5億ドルを割り当てることを明らかにし、「イランとインドの関係における輝かしい未来のために、いかなる努力も惜しまないだろう」と述べています。