7月 27, 2023 21:35 Asia/Tokyo

在日アメリカ軍の横田基地で2020年にも少なくとも3件、泡消火剤が漏れ出ていたことが分かりました。

テレビ朝日やTBSなど、日本の複数のメディアが最近報じたところによりますと、日本の防衛省は「アメリカ側から横田基地内で2020年の5月から11月までの間に3件、計100リットル超の泡消火剤が漏れ出たとの回答があった」と明らかにしました。  

情報公開請求で開示された報告書について、20年以上にわたって全国のPFASの状況などについて研究を続けている京都大学大学院の原田浩二准教授は「漏れ出たのはいずれも、アメリカ軍が交換を進めている泡消火剤でPFOSやPFOAは含んでいないと考えられる」としました。

その上で「ほかのPFASについて有害性はまだ詳しくわかっていないが、PFOSやPFOAはのちに、健康への影響が出る可能性があることがわかり、アメリカで基準が厳しくなった。PFASは一度、土や地下水の中に入ると分解されず、長期にわたり残ってしまうのが問題だ」としています。

この問題について、東京都は「多くの都民が健康への影響などについて不安を抱いており、早急に払拭する必要がある。速やかに情報提供されなかったのは極めて遺憾」などとして、国に対し、地下水への影響調査や都民への情報提供を行うよう要請しました。

一方で、アメリカ側はこの3件の漏出には、人体に有害な可能性がある「PFAS(有機フッ素化合物)」は含まれておらず、基地の外への流出も認識していないとしています。  

 


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