サウジ・メッカ巡礼に今年は100万人が参加、海外の巡礼者受け入れは3年ぶり
(last modified Wed, 06 Jul 2022 09:25:52 GMT )
7月 06, 2022 18:25 Asia/Tokyo

サウジアラビアで、イスラム教の聖地メッカへの大巡礼が始まりました。

フランス通信が6日水曜、報じたところによりますと、サウジアラビアで同日、アラビア語でハッジと呼ばれる、イスラム教の聖地メッカへの大巡礼が始まりました。

これは、サウジアラビア巡礼省が、新型コロナウイルスの流行で停止してきた国外からの巡礼者受け入れを、感染の落ち着きやワクチン普及を背景に3年ぶりに再開したことによるものです。

今年の大巡礼には、新型コロナウイルスの流行が始まって以降最多となる100万人が国内外から参加する見込みです。

巡礼に参加できるのは、65歳以下でワクチン接種が完了した人のみとされ、オンラインで募集した数百万人から抽選で選ばれた人です。

また、国外から参加する85万人には、出国前72時間以内に受けたPCR検査の陰性証明書の提出が義務付けられています。

サウジ政府は、儀式を行う聖モスクを1日に10回消毒するなど衛生対策を強化しているほか、無許可で参加した場合は高額の罰金を科すことにしています。

新型コロナ流行前の2019年は、世界各国から約250万人がメッカ巡礼に訪れていましたが、流行以降は大幅に規模が縮小し、20年には数千人、21年はワクチン接種済みの市民・居住者6万人が参加したのみとなっています。

メッカ巡礼はイスラム教徒の五つの義務のうちの一つで、財力と体力に余力があるイスラム教徒は一生に少なくとも一度は行わなければならない、とされています。

 


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