イスラエルはイランのミサイル能力を否定できるのか?
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イスラエルはイランのミサイル能力を否定できるのか?
6月のイラン・イスラエル戦争で、イランのミサイル攻撃により受けたイスラエル側の被害が公式発表よりも甚大なものであることをイスラエルメディアが報じました。
【ParsToday西アジア】イランとの戦争でイスラエルは当初から広範な検閲を行い、イランのミサイル攻撃により受けた被害の詳細を報じることを禁じました。戦争後に自らを被害者として演出するため、一部のミサイル着弾場所を報道陣に公開しましたが、それでも被害の全容はいまだに明らかにされていません。
しかし、本当の被害規模は政府の公式発表よりもはるかに甚大なものであることが、少しずつ漏れ出ています。イランの発射したミサイル攻撃では、着弾箇所が大通りほどの幅にまで開けるなど、大きな被害が出ています。
あるイスラエル軍高官は、次のように語っています。
「爆発音は非常に近く、300メートルほどの距離でミサイルが着弾したと感じた。避難シェルターから出てすぐ、破壊の規模に気付いた。すべてが壊れていた」
イスラエル紙「ハアレツ」も、「損害は数百メートルにわたって広がり、数百、さらには数千のアパートが被害を受けた。いくつかの建物は壁や石膏が崩れ、激しい損傷を受けた。一部の建物では、窓やドアの枠、家具が壊れていた」と報じました。また、ミサイルが直接着弾していない箇所でも、着弾時の衝撃による被害が出ているということです。
別の新聞も、イスラエル当局がミサイル着弾に関するデータの公開を安全保障上の理由や市民の士気を守るために制限していると指摘しています。実際、ミサイル攻撃は市民に恐怖を与え、現実的な影響をもたらしています。
これらの報道は、イランがイスラエルに対して行った壊滅的な反撃の一端を示しており、12日間の戦争の戦局を考慮すると、限定的に使用されたものでありながら、イランの軍事力を敵に強く印象づけるものとなったようです。
イランの軍関係者は、次に戦争があるとすれば、今回よりもさらに圧倒的かつ壊滅的なものになると述べています。