セーブ・ザ・チルドレン、「イエメンの衛生システムは崩壊寸前」
12月 22, 2016 21:30 Asia/Tokyo
国際支援団体セーブ・ザ・チルドレンが、イエメンの衛生システムは完全に崩壊する寸前だと発表しました。
プレスTVによりますと、セーブ・ザ・チルドレンはサウジアラビアによる全面的なイエメン戦争の開始からおよそ2年が経過し、多くの人々、特に子供が各種の病気にかかる危険に直面していると警告を発しました。
この報告によりますと、少なくとも1219名の子供が、サウジアラビアの空爆の直接の犠牲者となったとしました。
また、医薬品や医療器具の極端な不足により、イエメンでは1万人の子供が死亡したとしています。
セーブ・ザ・チルドレンのイエメン支部長は、「イエメン戦争以前にも、子供たちの衛生状況はよくなかったが、現在はさらに混乱しており、毎週数十人の子供が、栄養失調や呼吸器不全により命を落としている」と語りました。
この支援団体は、報告の中で、270の医療施設がサウジの空爆で破壊されたと伝えています。また、少なくとも3500の衛生施設の半数が、現在閉鎖されているか、あるいは不完全な状態で活動を続けているということです。
サウジアラビアは2015年3月からハーディ元大統領の政権復帰のために、イエメンに対する全面的な戦争を始めました。
この戦争で、これまでに1万1千人以上のイエメンの民間人が死亡しています。