昨年の欧州熱波で、6万1000人超が死亡
(last modified Tue, 11 Jul 2023 09:13:00 GMT )
7月 11, 2023 18:13 Asia/Tokyo

昨年欧州を襲った熱波で数万人が死亡していたことが、調査により明らかになりました。

ロイター通信によりますと、欧州の各保健機関の調査では、昨年5月下旬から9月上旬にかけて熱波によりおよそ6万1000人死亡していたことが判明し、各国の対策不足が示されました。

調査では、ギリシャ、イタリア、ポルトガル、スペインなどの地中海周辺諸国で、人口に対する死者数が最も多いという結果が出ました。

調査を共同でまとめたバルセロナの研究機関のバレステル教授は、「地中海地域は砂漠化の影響を受けており、それによる干ばつで夏の熱波が増幅されている」と指摘しています。

ポルトガルでは昨年7月、最高気温が47度を記録しており、今年の夏も欧州各国で山火事や干ばつが起きています。

フランスは2003年夏の熱波をきっかけに、熱波対策のために国家的取り組みを行なっていますが、専門家らは、昨年多くの死者が出たことから現在の取り組みは不十分であり、強化される必要があるとしています。

 


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