ニジェールでテロ危機が勃発、西アジアでの米のゲームはアフリカ沿岸でも繰り返されるか
西アフリカ・ニジェールの国防省が、同国での武装テロ組織連合による攻撃で21人が死亡したことを明らかにしました。
【ParsToday国際】ニジェール国防省は声明を発表し、テロ集団が西部タシア地域の軍事基地を攻撃し、兵士20人及び民間人1人が死亡、ほか9人が負傷したと発表しました。ニジェール政府は25日火曜に発生したこの事件をうけ、4日間を公的な服喪の日としました。
ニジェール国防省によりますと、同国の治安部隊は数十人の実行犯を無効化できたということです。また、他の犯人を摘発すべく、地上と空からの捜索が開始されています。
ニジェールは、アフリカの沿岸地域のテロ組織に対する軍事作戦で重要な役割を果たしています。また、アフリカ沿岸地域における米の軍事作戦でやむなく中心的な役割を担っており、国内での大規模なアメリカ空軍基地の設置に同意していました。
しかし昨年7月に政変が発生した後、新しい統治者が直ちに、米仏をはじめとする西側植民地主義諸国との軍事関係の断絶措置を講じました。この措置は、ニジェール国民の支持を得ています。
なお、隣国のチャドは最近、米軍撤退を求めるアフリカ諸国のグループに加わりました。現在チャドには、約100人の米兵が駐留しています。
これに先立ち、フランス軍はニジェール、マリ、ブルキナファソからの撤退を余儀なくされました。
ニジェールのゼイン首相は最近、イラン・ロシアとの協力を理由とした自国への脅迫があったとして、米国との軍事関係が断絶されたと発表しました。それによると、米当局者がニジェール訪問中に口頭で米軍残留交渉を迫り脅迫したことから、ニジェールと米国の軍事関係が断絶されたということです。
アメリカは、西アジアなど世界の他地域でも同じ路線を選択しています。
例えば、イラクの場合、アメリカはテロ組織の活動を口実にイラク駐留を続行しました。その最たる例としては、テロ組織ISISの存在が挙げられます。このため、イラクの国民と専門家は、ISISなどのテロ集団が関与した攻撃を、米国がイラクでの軍事駐留を継続する口実に利用するための計画的な仕業だとみなしています 。
アメリカとイギリスは2003年3月19日、イラクを解放するというスローガンのもとにイラク攻撃を開始しました。しかし、この作戦はイラク国民に自由をもたらさなかっただけでなく、イラク当局によれば、数十万人が死亡したほか、さらに数百万人が難民化しました。