ベトナム、今も戦争の後遺症に苦しむ
(last modified Wed, 25 May 2016 15:46:35 GMT )
May 26, 2016 00:46 Asia/Tokyo
  • ベトナム、今も戦争の後遺症に苦しむ

ベトナムの人々は、現在も戦争の後遺症に苦しんでいます。     

中国CCTVによりますと、アメリカのベトナム戦争の終結から数十年がたった今も、多くのベトナム人がその後遺症に直面しているということです。

CCTVは報告の中で、アメリカとベトナムの過去の敵対関係に触れ、「アメリカ軍がベトナムから撤退してから40年以上が経過しているが、いまだに多くのベトナムの人々は、アメリカとの戦争による後遺症に苦しんでいる。ベトナム人およそ300万人から400万人が、アメリカのベトナム戦争の影響、特にアメリカ軍の化学兵器の使用の影響により、苦しんでいる」としました。

アメリカ軍はベトナム戦争の中で、ベトナムの森林を破壊し、ベトナムの兵士を標的にするために枯葉剤などの化学薬品を使用しました。

この化学薬品はガンの発症や奇形児の出生を引き起こしました。

5万人の犠牲者

CCTVもこれに関する報告で、次のように述べています。

「今日、ベトナム・ダナンは静かな町と見られているが、50年前、ここはアメリカ軍兵士が戦争に参加するために最初に足を踏み入れた場所だ。1965年、アメリカ軍兵士の第1陣がベトナムの沿岸部に入った。10年後、アメリカ軍はベトナム戦争の敗北を受けてここから撤退した。この戦争はおよそ5万人の犠牲者を出した。現在、ベトナム戦争に参加したアメリカ軍兵士の数人は、被害を受けたベトナム人を支援するため、この地を訪れている。彼らは貧しい子供たちを教える学校で、彼らを支援している」

ベトナムに対する化学兵器攻撃

この報告はまた、次のように記しています。

「ベトナム戦争で、アメリカ軍兵士は大量の化学兵器を使用した。この中で、およそ枯葉剤2000万バレルが使用されたといわれている。この化学物質は大変危険な致死性の化学物質として知られており、ベトナム戦争時代、ベトナム人を大量に殺害したほか、今日においても、ベトナム人の多くの家庭で奇形児が出生する原因となっている」