クロアチア大統領が、対ロシア制裁の影響について警告
6月 01, 2022 17:20 Asia/Tokyo
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クロアチアのミラノヴィッチ大統領
クロアチアのミラノヴィッチ大統領が、欧州市民はEUによる新たなロシア産石油禁輸制裁措置の代償を支払うことになると述べました。
欧州理事会のミシェル議長は、先月30・31日両日に開かれた会議の後、EU加盟国はロシアからの石油輸入の大部分を停止することで合意したと表明しました。
また欧州委員会のフォン・デア・ライエン委員長は、対露石油制裁をめぐり欧州首脳の意見が一致したことを歓迎し、この措置により、事実上ロシアからEUへの石油輸入の約9割が今年末までに停止されると説明しました。
ファールス通信によりますと、クロアチアのミラノヴィッチ大統領は31日火曜夜、EUによる新たな対露制裁はプーチン氏がほくそ笑むだけに終わるだろうと述べました。
ミラノヴィッチ氏はEUを名指しし、「あなた方は対露ガス制裁も発動できるのに、なぜしないのか? 残念ながら制裁はおそらく奏功せず、(ロシアの通貨)ルーブルは下落しないだろう」と述べました。
そして、ロシア産のエネルギーは需要が高いことから、同国の石油と天然ガスには新たな顧客が生まれるだろうとしました。
各種報道によりますと、EUが対露石油・ガス制裁の強化を決定したことで、原油の世界価格は1バレル・125ドルを突破しました。
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