イマーム・レザーと生活様式(3)「両親との関係と親孝行」
(last modified Thu, 11 Jul 2019 14:56:00 GMT )
7月 11, 2019 23:56 Asia/Tokyo
  • 両親との関係と親孝行
    両親との関係と親孝行

親孝行の大事さは誰にとっても明らかです。

イスラムにおいて親孝行は、神が人間に定めた務めのうち、唯一の神への信仰に次いで最も重要な務めとされています。イスラムの聖典クルアーンとハディース文献でも、両親に対する親孝行の重要性が非常に強調されています。

親孝行は私たちの寿命を長らえるとともに、子供たちも親である私たちに孝行をしてくれるようになるものです。

シーア派8代目のイマームであるイマーム・レザー(彼に平安あれ)は、両親に対して非の打ち所のない称賛すべき態度をとるように勧めておられます。彼は次のように述べています。

「親孝行というものは、たとえ不信者であっても、必ず行うべき義務である。だが、両親の言いつけに従う場合でも、それは神に背かない範囲でなければならない。」

 

イマーム・レザー(彼に平安あれ)は母親への親孝行について次のように述べておられます。

「次のことを知っておきなさい。母という存在が持つ権利とは、最もなくてはならない権利であるとともに、最も義務づけられた権利である。というのも、母親とは我が子のかける大きな負担を一身に背負って耐え忍んできたのだから。母親とは、我が子を育てる際に、目や耳などの五感はもちろんのこと、全身全霊をかけて育て上げ、それを至福の幸せと感じるものである。だからこそ母親とは、全く誰も耐えきれないような苦難も耐え忍びつつ、我が子を育てあげるものである。母親とは、どんなにひもじい思いをしても、我が子が満腹でいてくれれば幸せであり、自分がどんなに喉が渇いていても、我が子が喉を潤していれば幸せであり、自分の衣服がなくても、我が子がきちんとした身なりをしていれば幸せであり、自分が日の照りつけるなかで苦しい思いをしても、我が子が木陰で安らかで過ごしていれば幸せを感じる存在である。」

 

 イマーム・レザー(彼に平安あれ)は父親に敬意を払うことについて次のように述べておられます。

「父親には従い、孝行し、謙虚であり、父親の偉大さをよく心に留め、敬意を払わなければならない。そして父親の前ではゆっくりと落ち着いた話しぶりで話さなければならない。何故なら、父親とは子供の根幹であり、子供とは父親の一部なのだから。もし父がいなければ、子供も存在しなかったのだから。」

 

両親に無礼な態度を取ることは大きな罪です。神はこのような罪を簡単には許されず、最後の審判の日まで待たれずに、このような過ちを犯した者に即刻厳しい罰を下されます。

「至高なる神は両親への感謝を命じておられ、両親に感謝しない者はつまり神に感謝しない者だということです。」

 

 親孝行と、両親に敬意を払い、両親を満ち足りて幸せな状態にすることは、とても重要で価値ある実を結び、現世と来世における幸せをもたらすものです。それは例えば、神が私たちに満足され、豊かな赦しと慈悲をかけて下さることや、長寿や、溢れるほどの日々の糧が与えられることや、安らかな死を迎えることができることや、善行を積んだ人々と天国で過ごすことができることなどです。

 

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