イランで、シーア派8代目イマームの追悼行事が開催
9月 27, 2022 20:13 Asia/Tokyo
イスラム教シーア派8代目イマーム・レザーの殉教日にちなみ、イランでは北東部マシュハドを中心とする全国で人々が追悼儀式に参加しています。
27日火曜は、イスラム暦1444年サファル月30日にあたり、イマームレザーの殉教記念日です。
イマーム・レザーはイスラム暦148年(西暦766年)、現在のサウジアラビア・メディナに生まれ、同203年(西暦818年)サファル月30日に殉教しました。
レザーがイマーム位についていた時代、人々は預言者ムハンマドの子孫への敬慕の念を傾けていました。しかし、そのさなかに、時のアッバース朝の為政者マアムーンが陰謀を企て、レザーは毒殺され殉教しました。
イラン国民は毎年この日、モスクなどの宗教施設や聖地マシュハドにあるイマーム・レザー廟、テヘラン南方の聖地ゴムにあるレザーの妹マアスーメ廟などに集まり、追悼儀式に臨みます。
27日、マシュハドのイマーム・レザー廟に集まった国内外の多数の巡礼者は、境内をはじめとするその敷地内で涙し、イマーム・レザーに対する敬慕の情を表しました。
イランのそのほかの諸都市でも、宗教施設などに追悼行事への参加者が集い、緑や黒の旗を掲げ、挽歌を朗誦し、胸を叩くスィーネザニーを行って、イマーム・レザーの殉教を追悼しています。