イラン南東部チャーバハールへの秋の周遊:自然と文化の体験
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外洋であるオマーン海に臨むチャーバハールの港町は人為的開発の及んでいない自然、南国独自の文化、そしてグローバルな視野が融合する地です。イラン南東部スィ―スターン・バルーチェスターン州に位置するこの港湾都市は、温暖な気候、個性豊かなビーチ、火星の表面のように連なる山々、そして色鮮やかな湿原が存在することから、観光客にとって魅力的な目的地となっています。
(last modified 2025-10-01T05:15:29+00:00 )
9月 29, 2025 19:23 Asia/Tokyo
  • イラン南東部チャーバハール港湾の絶景
    イラン南東部チャーバハール港湾の絶景

外洋であるオマーン海に臨むチャーバハールの港町は人為的開発の及んでいない自然、南国独自の文化、そしてグローバルな視野が融合する地です。イラン南東部スィ―スターン・バルーチェスターン州に位置するこの港湾都市は、温暖な気候、個性豊かなビーチ、火星の表面のように連なる山々、そして色鮮やかな湿原が存在することから、観光客にとって魅力的な目的地となっています。

秋の訪れとともに、チャーバハール港は温暖で快適な気候、息を呑むような絶景、そして比類なき静けさに包まれ、幻想のような世界を醸し出します。

【ParsTodayイラン】この南国の港町は原始的な美しさと戦略的な経済的立地条件を兼ね備え、自然、文化、そして世界の地平線を間近に見られるというユニークな体験を提供してくれます。

ここでは、日の出とともに、波が南国の物語をささやく大地・チャバハール周遊を開始していきます。

 

チャーバハール港での日の出

マクラーン海岸の中心にあるリーパール湿原はイランの大自然の驚異の1つを誇るもので、その水面は独特の臙脂色に輝き、フラミンゴが生息しています。

 

臙脂色に輝くリーパール湿原の水面

チャーバハール・グワーテル街道沿いにはメリーヒー山脈が連綿と連なっており、イランで最もユニークな自然景観の一つとされています。メリーヒーとはペルシャ語で火星を意味しており、これはこの山脈の外見が侵食によって形成された奇妙な灰色の形状により火星の表面を想起させることからこう呼ばれ、秋の黄金色の光の中で、息を呑むほど神秘的な美形、別世界のような風景を醸し出しています。

火星のような景観を醸し出すメリーヒー山脈

チャーバハール港にあるダラク海岸も、イランで最も希少とされる自然景観の一つです。ここは、灼熱の砂漠の砂がオマーン海の穏やかな波と直接合流するという驚異的な現象が見られ、まるで1つのスペースの中で2つの異なる気候区を旅しているかのような感覚を味わわせてくれます。燃えるような色彩と詩的な静寂に包まれたダラク海岸の夕焼けは、忘れ難い体験となるでしょう。
 

スィ―スターンバルーチェスターン州南部に横たわるダラク海岸

チャーバハール市の地元市場は、イラン南部の文化が息づいている中心地です。香辛料の香り、バルーチー民族が生産する織物の色彩、そしてイラン先住民族が手がける職人技が生き生きとした生活と伝統を体感させてくれます。これらの市場をそぞろ歩きすることは、オマーン海に面したマクラーン地方のアイデンティティの深奥を周遊するようなものかもしれません。

チャーバハールの地元市場で販売される鮮やかな生地類

そして、チャーバハールが誇るもう1つの絶景に海食崖が延々と続くティース海岸があります。この海岸では、オマーン海の紺碧の海に沿って自然に削られた断崖が、見る者を唸らせる景観を作り出しています。特に秋の夕暮れ時にオレンジ色の太陽の光と岩の影が織りなすこの海岸は、イラン南東部で最も人気のある写真撮影スポットの一つとなっています。

海食崖が延々と続くティース海岸

チャーバハールへ行くには、空路、陸路、鉄道などの方法があります。テヘラン、北東部マシュハド、南部バンダル・アッバースの各都市からはチャーバハール空港(コナーラク)行きの直行便が運航しています。また、スィースターン・バルーチェスターン州南部、特に同州の中心都市ザーヘダーンから続く陸路を利用すれば、冒険的で美しい景観を楽しめると思われます。また、鉄道の場合はザーヘダーンまで鉄道を利用し、そこからさらに陸路(街道ルート)で周遊を続けることも可能です。

 

 


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