本日のトピック 世界のイスラム教徒に宛てた最高指導者のメッセージに対する各国のメディアの反応
イランイスラム革命最高指導者が、世界のイスラム教徒とメッカ巡礼者にメッセージを送りました。このメッセージは世界のメディアで取り上げられています。
IRIB通信
ロイター通信、フランス通信、中国・新華社通信は、世界のイスラム教徒やメッカ巡礼者に向けたハーメネイー師のメッセージの一部を意図的に取り上げました。これらの通信社は、ハーメネイー師がサウジアラビアを批判したことをタイトルとし、この歴史的なメッセージのこの部分だけをクローズアップました。
ハーメネイー師のメッカ巡礼者に向けたメッセージは、イラクのメディアでも大々的に取り上げられました。イラクのテレビ局は、「イランの最高指導者は、サウジアラビアの支配者たちが世界の覇権主義者を擁護し、シオニストやアメリカと同盟関係を保つことを、自分たちの圧制的な統治を存続させるための道だと考えていると語った」と伝えました。
レバノンのアルメナールチャンネルも、速報で、「イランの最高指導者は、サウジアラビアの支配者がテログループを創設し、イスラム世界を内紛に巻き込んだとともに、昨年のメナーとマスジェドルハラームの惨事の責任を負っていると語った」としました。
ロシアのテレビ局2チャンネルは、番組とインターネットサイトで、5日、ハーメネイー師のメッセージの一部を報じました。その中では、「イランの最高指導者は、サウジアラビアに対し、メッカやメディナの巡礼など、メッカ巡礼儀式を主催する上でのサウジアラビアの管理能力の不足を強く批判した」とされています。さらに、「イランの最高指導者は、サウジアラビアの統治者が、重大な犯罪につながった自らの行動の責任を取るべきだと強調した」としました。
イタルタス通信も、「イランの最高指導者は、サウジアラビアによるメッカ巡礼儀式の開催方法を批判し、イスラム教徒の聖地の管理には、構造改革が必要だと強調した」としました。この報告によれば、ハーメネイー師はさらに、メナーの惨事と同様の出来事に対するサウジアラビア当局の責任の受け入れを指摘した」としました。
ロシアのラジオ局も、最高指導者のメッセージに注目しました。このラジオ局は、「イランの最高指導者は、多数の巡礼者が亡くなった、昨年のメッカ巡礼の際の惨事について、イスラムの聖地の管理構造の改革を求めた」としました。このメディアの速報では、「ハーメネイー師は、メッカ巡礼儀式の管理不足について、サウジアラビアの統治者を批判した」とされています。
パキスタンの英字新聞、エクスプレス・トリビューンも、ハーメネイー師のメッセージの一部を取り上げ、「このメッセージは、今年のメッカ巡礼儀式を前に発表された。今年の儀式は、メッカ巡礼を巡る対立の解消に向けたイランとサウジアラビアの協議が結論に至らなかったため、数万人のイラン人巡礼者が、この宗教義務を遂行することができない中で出された。ハーメネイー師は、聖地に仕える者を自称するサウジアラビアの支配者は、メッカ巡礼の問題を政治化しているとし、「彼らは卑しい悪魔であり、大悪魔であるアメリカの利益が脅かされるのを恐れている」としました。