イランの原油生産が、経済制裁継続にもかかわらず記録更新
2月 12, 2022 18:27 Asia/Tokyo
イランの原油生産が、経済制裁の継続にもかかわらず日量250万バレルを上回り、この3年間で最多を記録しました。
イルナー通信が12日土曜、報じたところによりますと、OPEC石油輸出国機構の1月関連の報告では、イランは同月に250万3000バレルの原油を生産し、前月にあたる2021年12月の生産量を2万1000バレル上回りました。
この生産量は、アメリカによる一方的な核合意離脱と制裁の再発動以降のこの3年間で最多となりました。
イランの重質原油価格は、OPECバスケット価格の算出に使われる指標のひとつとなっていますが、そちらも2022年1月には1バレルあたり約11ドル上昇し、OPECの最新報告によれば、1月の価格は前月比で14.6%、価格としては10.91セントの上昇となっています。
イラン重質原油の2021年の平均価格は54.38ドル、2020年は40.77ドルでした。
OPEC事務局は2022年の石油需要量を日量1億8万バレルと発表しています。これは事前予測と比べて4%以上上方修正されています。
ロイター通信の最新報道でも、複数の石油タンカー追跡会社の統計に基づき、イラン石油の1日あたりの輸出量は2021年12月末に日量100万バレルを超え、この3年間で最多に達したとされています。