松本元死刑囚の遺骨引渡し求め、次女が東京地裁に提訴
10月 03, 2022 18:36 Asia/Tokyo
日本で2018年に死刑が執行されたオウム真理教の松本智津夫元死刑囚(本名・松本智津夫)の遺骨をめぐり、元死刑囚の次女が国に引き渡しを求めて東京地裁に提訴したことが明らかになりました。
日本の報道各社が3日月曜、報じたところによりますと、松本元死刑囚は遺骨の引き取り手として「四女を指定」したとされる一方、次女が反発し、東京家裁での審判などを経て昨年、最高裁で次女への引き渡しが確定しました。
松本元死刑囚の次女の安西弁護士の話では、遺骨の引き渡しについて国と協議を行ってきたものの、「次女の安全が脅かされるおそれがある」とか、「遺骨が宗教的に利用される可能性がある」などとして、法的な根拠がないのに1年以上たっても応じないため、東京地裁に提訴したということです。
また、家族間で遺骨の帰属を争った裁判の際に「オウム真理教や後継団体との関係を有していることを裏付ける的確な資料はない」との主張を裁判所も認めたと強調しています。
遺骨を巡っては昨年7月、次女に引き渡すとした司法判断が確定していましたが、手続きが進んでいないことが明らかになりました。
次女は「父の遺骨を政治的にも宗教的にも利用されたくない。娘としてただ静かに悼み弔いたいと願っている」と話しているということです。
さらに、西暦2000年以降、教団との関係を断ち、娘として元死刑囚と面会を続けてきたと主張しています。
現在、松本元死刑囚の遺骨は東京拘置所に保管されています。
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