4月 30, 2022 18:21 Asia/Tokyo

北海道・知床半島沖で観光船「KAZU I(カズワン)」が遭難した事故で、運航会社「知床遊覧船」(北海道斜里町)の桂田精一社長(58)が正式に謝罪しました。

桂田社長は今月27日、記者会見を行い、事故当日の出港について「最終的な判断は私がした」と認めるとともに、「被害者の家族に負担を掛け、申し訳ございません」と謝罪しています。

今月23日の事故発生後、社長が公の場で謝罪し、事故に関して説明したのは初めてのことです。

また、出港の判断基準について「波が1メートル以上、風速8メートル以上で欠航。視界が300メートル以上ないと出港できない」と説明しました。

加えて事故当日は強風、波浪注意報が出ており、社長も確認していたが、「船長と打ち合わせをし、海が荒れるなら引き返す条件で(出港を)決定した」とし、天候の悪化が見込まれたのは午後からだとし、「天気予報を見ても問題はなかったと見て出港を決めたが、今となっては判断的に間違ったと感じている」と述べました。

さらに、安全面より経営を優先させたのではないかとの質問に対し、「会社の収益は常に考えているが、そのために無理に出港させたことはない」と強調した上で、事故の原因について「私の至らなさだと感じている」と謝罪しています。

今回の観光船遭難事故の発生から30日土曜で1週間となりますが、今なお12人が行方不明となっており、大規模な捜索が続けられています。

 


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