イエメン・シーア派組織、「サウジ主導アラブ連合の目標はイエメン石油略奪」
イエメンのシーア派組織アンサーロッラーの政治局員が、「サウジアラビア主導アラブ連合がイエメンへの軍事攻撃を続けている目的は同国資源の略奪にある」としました。
アンサーロッラー政治局員は27日日曜、イエメンの首都サヌアにおいて国際通信イランプレスの独占インタビューに対し、「敵はイエメン国土と国民への攻撃続行により、同国の資源や財産を略奪しようとしている」と述べています。
続けて、「2015年3月にイエメンへの軍事侵攻が始まって以降、同国の政治指導者が自国資源略奪をはっきりと禁じるまで、敵は石油を中心にこれらの資源を略奪し続けた」としました。
その上で、侵略軍をイエメン国土から撤退させる必要性を強調し、「敵は交渉の席に着いて和解を歩めてイエメンから軍隊を撤退させ、同国の資源略奪を終わらせなければならない」と述べました。
そして、「敵がイエメン国家の財産を略奪し続ける場合、同国の強力な軍隊にはそれを止める力がある。過去に略奪された財産は、汚職者の私服を肥やし、あるいはサウジアラビアの国営銀行に流れていた」と強調しました。
そして、敵に対処するにはさまざまな選択肢があることを指摘し、「植民地的な占領プロセスおよびイエメン資源略奪の試みが続けられているが、イエメン人がこれを受け入れることは決してない」としました。
サウジアラビアは、アメリカ、アラブ首長国連邦、および他のいくつかの国の支援を受けて、2015年3月よりイエメンへの軍事侵攻を開始し、同国を完全に封鎖しました。
アラブ連合軍は、イエメンから数百万バレルの石油を盗み出しているだけでなく、同国へ燃料を運ぶ船舶の拿捕や入港阻止により、戦争で荒廃したこのアラブ圏最貧国に、石油製品、燃料、医薬品などの不足の危機を引き起こしています。