イスラエルの高度技術もヒズボッラーの知力に通じず
(last modified Wed, 10 Jul 2024 11:15:56 GMT )
7月 10, 2024 20:15 Asia/Tokyo
  • イスラエルの高度技術もヒズボッラーの知力に通じず
    イスラエルの高度技術もヒズボッラーの知力に通じず

ロイター通信が「ここ数日、レバノンのイスラム抵抗組織ヒズボッラーはシオニスト政権イスラエルの高度な監視技術をかいくぐったことで、首尾よくこの分野で相当の優位性を勝ち得た」と報じました。

パレスチナ抵抗組織による対シオニスト攻撃「アクサーの嵐」作戦の開始を受け、ヒズボッラーはパレスチナ北部でシオニスト軍の中核部隊と交戦し、パレスチナ・ガザの抵抗勢力への圧力を軽減すべく、パレスチナ領内で日々イスラエル軍という標的に対する激しい作戦に踏み切りました。パールストゥデイによりますと、ロイター通信は、「ヒズボッラーは無人機の技術を利用してイスラエルの情報収集能力を調査、攻撃しているが、ヒズボッラーのナスロッラー事務局長はこれを、シオニスト政権を『盲聾』にする戦略としている」と報じました。

ロイター通信はまた、「ヒズボッラーは現場での自らの優勢を維持すべく、自軍の現在位置を追跡できる携帯電話の使用を禁止し、個人的に口頭でメッセージを伝えるポケベルやメッセンジャーなどの旧式の通信機器を使用している」としています。

ロイター通信の報道の一方で、ヒズボッラーの無人機「フドフド」が記録した新たな動画の公開は、シオニストメディアの幅広い反応を巻き起こしており、それらのメディアはこうした機密画像の公開目的がイスラエル占領軍の軍事・治安システムに抑止力を与えることにある、と報じました。

シオニストの専門家らはこれに関して、「これもヒズボッラーの能力のレベルを示す別のタイプの戦闘だ」との見解を示しました。

シオニスト系メディアはこれらの画像に反応し、「ヒズボッラーは過去9ヶ月間に、占領地ゴラン高原で攻撃した軍事基地の地図と画像を公開した」と報じています。

シオニストらが懸念しているのは、イスラエル占領地北部にある「ナハリヤ」、「アッカ」「ゴラン」「アル・アフーレ」などの住宅地を無人機フドフドが自由に飛行しており、しかも防衛システムがそれを感知していないことです。

シオニスト関係者らは、「ヒズボッラーはより多くの能力を有しており、複数の無人機が形成する飛行隊を飛行させられるとともに、戦争勃発の際にはその行動に出る」と認めました。

ヒズボッラーは9日火曜、イスラエル占領下のシリア・ゴラン地域にある諜報機関と軍事基地、そしてシオニスト政権軍の司令部に対する無人機フドフドによる偵察作戦の別の部分を公開しました。

メディア関係者は先月末、ヒズボッラーの無人機が占領下のパレスチナ北部に侵入し、占領地内のハイファ港の重要な地点の撮影に成功したと報じています。

 


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