ヒズボッラーからの打撃でイスラエル軍が撤退を検討?
イスラエルは、数週間にわたりレバノンへの地上侵攻を試みたものの、全く目標を達成できなかったことから、レバノン南部での作戦完了を主張し、近々の撤退を匂わせています。
【ParsToday西アジア】イスラエル第13チャンネルTVは9日、イスラエル軍がレバノン南部での地上作戦の終了間近にあり、複数の評価によればレバノンでの軍事作戦の90%が終了したと報じました。
ヨルダンの軍事専門家ファーエズ・アル・ドゥワイリ氏は、カタール国営衛星通信アルジャジーラとのインタビューで、「レバノン国境からの近々の撤退に関するイスラエルの声明は、『レバノンでの作戦拡大は必須事項だ』としていた2日前のハレヴィ軍参謀総長の発言とは矛盾しており、それはイスラエルがレバノン戦争での自らの目標を達成できていないことを意味している」と語りました。
また、「イスラエル占領地域との境界線区域にあるレバノンの国境都市は全て、イスラエルの侵略により破壊されたが、ヒズボッラーは依然としてこれらの都市に残っており、敵に対する作戦を続けている。完全に破壊されたガザ地区と同様、抵抗勢力はあらゆる地域に存在し、シオニストと戦っている」と語りました。
そして、「ヒズボッラーはイスラエル軍に手痛い打撃を加え、空軍基地も狙い撃ちしてきた」「占領地ハイファやアルジャリルへのミサイルの雨はもはや日常茶飯事と化し、これらの地域は常にヒズボッラーのミサイル攻撃を受けている」としました。
一方、もう1人の西アジア地域軍事・戦略専門家で、元レバノン軍准将だったエリアス・ハンナ氏は、レバノン南部の現地での展開を詳しく語り、「イスラエル軍はヒズボッラー戦闘員、特にレズワン特殊部隊を国境から追い出そうとしているが、これを達成する上で多くの問題に直面している」「現在、イスラエル軍兵士の大多数はレバノン国境におり、レバノン各地への進軍に全力を挙げてきたが奏功しなかった。シオニストのこうした行動に対抗し、ヒズボッラー戦闘員はレバノン南部のイスラエル地上軍に甚大な人的被害を与えた」と語りました。