シリア情勢に乗じるイスラエル:占領はいつまで続くのか?
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国際社会とシリア新政府が沈黙を決め込む中、イスラエル軍がシリア領内の自らの基地に新たな装備を配備しました。
(last modified 2025-10-27T05:05:03+00:00 )
1月 30, 2025 18:20 Asia/Tokyo
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    シリア情勢に乗じるイスラエル:占領はいつまで続くのか?

国際社会とシリア新政府が沈黙を決め込む中、イスラエル軍がシリア領内の自らの基地に新たな装備を配備しました。

【ParsToday西アジア】イスラエルのカッツ戦争相は、同政権の占領地ゴラン高原のジャブル・アル・シェイフ(ヘルモン山)地域を訪問した際、イスラエル軍としてシリア領内の新たな占領地域から撤退する意向がないだけでなく、この地域の拠点を強化していく方針を強調しました。カッツ戦争相はこの中で「ゴラン高原と北部地域の安全を確保するため、アサド政権崩壊後のシリア占領地を積極的に防衛していく」と述べました。

イスラエル軍も声明を発表し、シリア国内の占領地における同軍の能力と安全を高める目的で、シリア領内に新たな装備を移送したことを認めました。

イスラエルのこうした動きに対し、西側諸国は依然として反応を示していません。

軍事専門家らは、レバノン、シリア、パレスチナの国境に位置するジャブル・アル・シェイフ地域を「地域の目」と呼び、この高地を支配する勢力が地域全体を支配すると考えています。この地域がシリア、レバノン、ヨルダン、パレスチナを見渡せる位置にあるからです。

イスラエル軍は現在、シリア領内のジャブル・アル・シェイフ地域から14キロ内奥に駐留しています。イスラエル軍ラジオはまた、政府が同地域を占領して緩衝地帯を設置することに同意したと報じました。

イスラエル軍は昨年12月にアサド政権が崩壊するとシリア領に侵攻、同国クネイトラ市を含む占領下のゴラン高原付近の国境地帯を占領したほか、数日間にわたりシリア各地の軍事インフラを数百回もの空爆と爆撃により、意図的かつ広範囲に渡って破壊しました。この行動は、ネタニヤフ首相がゴラン高原をめぐって1974年にシリアとイスラエルが結んだ兵力引き離し協定が「崩壊した」と一方的に主張して始まりました。

しかし、シリア新政権は現時点ではイスラエル軍の侵略に不満を表明しているだけで、この問題を軽微な問題としか捉えていません。その一方、この問題はアラブ連盟や地域諸国を中心に世界中で抗議や反発を引き起こしています。

ペデルセン国連シリア担当特使はシリアにおけるイスラエルの侵略を非難し、こうした侵略を止めさせシリア領土からイスラエル軍を撤退させる必要があると強調しました。また、「イスラエルがシリアの混乱状況を悪用していることは、同国の安定確立上の障害となっている」と語りました。

また、アラブ連盟のアハメド・アブル・ゲイト事務局長も、イスラエルがシリアの領土保全を維持することの重要性を強調し、「イスラエル軍によるゴラン高原占領は同政権の拡張主義的姿勢の結果である」「イスラエルによるシリア領土の占領継続が地域全体の緊張を高める原因だ」などと述べ、イスラエルによるシリア占領の終結に向け世界各国が動く必要があるとの認識を示しました。

イランや大半の地域諸国も、シリアの国家主権や領土保全に対する侵害および、イスラエル軍のシリア領入りを非難するとともに、国連安保理に対しイスラエルのシリア及びその国民に対する侵略の停止に向けた即時の措置を講じるよう求めています。

 


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