イエメンが、同国に対するイランの兵器密輸を否定
(last modified Wed, 12 Apr 2017 10:16:33 GMT )
4月 12, 2017 19:16 Asia/Tokyo
  • イエメンが、同国に対するイランの兵器密輸を否定

イエメンのフシャーム・シャルク外務大臣が、同国に対しイラン製の兵器が移送されているとする、サウジアラビアの主張を否定しました。

イエメンのネットサイト、サバーネットが12日水曜、報じたところによりますと、シャルク大臣は11日火曜、首都サヌアで国連のマクゴールドリック人道問題調整官と会談し、サウジアラビアとその同盟国による空虚な主張を否定する内容の文書を渡しました。

シャルク大臣はまた、この会談で、「サウジアラビアは、イエメン西部フダイダ州を軍事地帯としているが、フダイダの港はイエメンの最も重要な港湾であり、食料や医薬品といった積荷の80%近くが、この港を通じて国民に分配されており、またイエメンでの人道支援物資が頻繁に入ってくる拠点でもある」と語りました。

さらに、「サウジアラビアは、フダイダ港を通じてイエメンに武器が入ってくると主張することで、この港を破壊しようとしている。だが、もしこの港が破壊されれば、イエメンには飢餓が拡大するだろう。それは、イエメンがサウジにより全面的に包囲されているからだ」と述べています。

シャルク大臣はまた、「イエメンにイラン製の兵器が密輸されているというのはうわさであり、サウジ側がこれに関する証拠を入手しているというなら、それを出すべきだ。このような主張が、フダイダ港への攻撃を正当化するための空虚な口実に過ぎないことは、いまや誰の目にも明らかである」としました。

こうした中、フダイダ港に入港しようとする、食料や医薬品を積載した船舶は国連によるチェックを受けていますが、サウジアラビアはこれらの船舶のフダイダへの入港を阻止しています。