中国がアメリカと日本の政策を批判
6月 05, 2016 19:00 Asia/Tokyo
中国政府が、アメリカと日本に対し、南シナ海の領土問題に関して中国を非難しないよう求めました。
中国・新華社通信によりますと、中国外務省の華春瑩報道官が、4日土曜、声明を発表し、アメリカと日本に対し、南シナ海の領土問題を巡る中国への非難をやめると共に、中国の主権を尊重するよう求めました。
この声明では、「各国は自らの取り決めを履行し、中国やアジアの国々の領土主権に関する問題について無責任な発言を控えるべきだ」とされています。
これは、アメリカのカーター国防長官と日本の中谷防衛大臣が、南シナ海の領有権問題に関して行った最近の発言を受け、述べられたものです。
カーター国防長官は、3日金曜夜、アメリカのアジア駐留に関する一部のアジア諸国の懸念を払拭しようとする中で、「アジア・太平洋地域に対するアメリカの見方は、地域の強化に向けて取り決めを遵守することになる」と強調しました。
その一方で、カーター長官は、中国による南シナ海での新たな領土の占拠は、さまざまな影響を招くだろうと警告しました。
中谷防衛大臣も、「日本政府は、南シナ海での危険な一方的措置への対処と安全保障力の強化において、東南アジア諸国を支援する」と語りました。
南シナ海は、国際的な貿易のための重要な要衝と見なされ、調査により、豊かな石油・天然資源が埋蔵されていることが分かっています。
最近、南シナ海の領有権を巡る対立を理由に、一部の近隣諸国、特にフィリピンと中国の関係において緊張が高まっており、国際仲裁裁判所は、まもなく、両国の対立に関する判決を発表することになっています。
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