2017年6月23日(芝田・福本)【音声】
今週の金曜広場もお楽しみください。
芝田
さて福本さん、今日は世界ゴッツの日です。
福本
はい、世界ゴッツの日というのは、イランイスラム共和国の創始者、ホメイニー師によって制定されたんですよね。
芝田
イスラム教徒の断食月、ラマザーン月の最後の金曜日で、パレスチナ人への支持を示す日だそうです。
福本
今日はそのために、朝からイラン各地で、デモ行進が行われています。
芝田
そうですね。さて、福本さん、
先週のことになりますが、サッカーのワールドカップ・アジア最終予選で、日本代表がテヘランにやって来ましたよね。
福本
えぇ、やって来ましたね!日本対イラクの試合がテヘランで開催されると聞いたときから楽しみにこの日を待っておりました。
芝田
試合前に、1日だけ、公開練習があったのですが、そこではテヘランに住む子供たちとの記念撮影が行われたり、サインをもらえたりして、子供たちにはとてもいい記念になったでしょうね。
福本
テヘラン日本人学校や日本語補習校の生徒さんたちも多勢駆け付けたようですね。憧れの選手と間近に接して、試合当日の応援にもさらに熱が入ったのではないでしょうか。
芝田
それにしても、試合の当日は暑かったです。
福本
本当に。試合途中に給水タイムが設けられるほどでした。
芝田
観戦しているだけの私たちも、選手かのように水分補給をしてしまったほどでした。試合は残念ながら、というか引き分けに終わりましたが、この後もがんばってほしいです。それとは対照的に、イランは2試合を残して早くも本大会への出場を決めました。
福本
そう、決めたのはウズベキスタンとの一戦でしたね。翌日のスポーツ新聞では、たくさんの写真と共にこの朗報が伝えられました。監督と選手たちが手をつないで歓喜の表情で芝生の上を駆けている写真があったのですが、もの凄く素敵な写真で溜息がでたほどです。夫は「この新聞は保存版にする」と言っていました。
芝田
私も見ました。思わず笑顔になってしまうような、本当にいい写真でした。出場を決めたホームでの試合の後は、人々が大喜びで、通りが夜中まで騒がしかったですよね。
福本
今はちょうどラマザーン月ですし、ただでさえ皆夜更かしなのにさらにそれに拍車がかかった感じ、まさにお祭りムードでした。
芝田
うらやましい限りです。
●リスナーより
「胡桃などのナッツ類のお話を聞いています。ナッツ類は栄養カが高く、太古の昔から非常に貴重な食物であったのですね。アーモンドが食べたくなりましたので、近くのスーパーで小袋を買って図鑑を見ながら食べています。クルミは中東が原産地で、ペルシャクルミ他、いくつか品種があることを知りました」
●ラジオより
芝田
お便り、ありがとうございました。クルミにもいくつか種類があるそうです。お便りを拝見して初めて知りました。
福本
私も、オニグルミくらいしか知りませんでした。“クルミは記憶力を高め、アルツハイマーやパーキンソン病にかかるのを防止する働きがある”とか、“オメガ3が含まれていて、イチジクやバナナと一緒に食べると記憶力が増す”、とか・・・これは、毎週木曜にお届けしてる「イランの市場」からの受け売りですが、本当に良いこと尽くめです。ところで、クルミ、アーモンド、それからピスタチオですか、イランは嬉しいことにこれらのナッツの一大生産地なんですよね。
芝田
そうなんですよね。イランは本当にナッツ類が豊富です。アーモンドにも老化を防ぐ効果があると聞きましたし、私は日本に帰るたびにピスタチオを買うんですけれど、気候のせいか、少し経つと、殻同士がぶつかるときのカラカラという音がしなびていく気がします。その点テヘランは、毎日湿度が10パーセント程度ですから、お皿に入れて置いておいても、湿気たりすることはありません。クルミもまた、イランではお菓子だけでなく、いろいろな料理に使われていますよね。先日はレストランで、ヨーグルトにクルミと干しブドウが混ぜてあるものを食べたのですが、朝ごはんにいいなと思いました。
福本
本当、栄養バランスも良さそうですね。イランの豊富なナッツを食べて暑い夏を乗り切りましょう。
●リスナーより
「 “中東という表現を用いたところ、それは欧州から見ての中東なので、西アジアとすべきでは、という指摘を受け、IRIBとしての公式見解はどうなのでしょうか。イランという国家が中東に存在していると対外的に解釈されているのでしょうか」
●ラジオより
芝田
私もイランのニュースを翻訳していて、ここ1、2年、ペルシャ語でも、“中東”という表現が、“西アジア”という表現に変わっているんですね。どうしてだろうと思っていたのですが、お便りを拝見して、なるほど、と思いました。
福本
ということは、イランが自国の立ち位置をより明確に主張するようになった、ということでしょうか。辞書を見てみると、中東と西アジアではそれぞれ含まれる国が多少異なってはくるようですね。
芝田
そうなんですね。イメージする国々も異なってくる気がします。
●リスナーより
「テヘラン国際書籍見本市では、24万にのぼるタイトルの書籍が展示されたとのことですが、どのようなジャンルの書籍が展示されたのでしょうか。また、イランの人々とは、どのような本を読んでいるのでしょうか。例えば、村上春樹さんの小説は、世界のかなりの国で翻訳されて読まれていると聞きますが、彼の本も読まれているのでしょうか。よろしかったら、また教えてください」
●ラジオより
芝田
福本さんは、この書籍見本市、行かれましたか?
福本
実は、息子が小さかった頃は、絵本や知育玩具などを見たくて出かけたものですが、このところ何年もご無沙汰しています。
芝田
私は今回の見本市には出かけることが出来なかったのですが、以前は何回か足を運んでみました。本当に人気があるんですよね。一番の特徴は、コーランのコーナーだと思います。いろいろな種類のコーラン、貴重なデザインや装飾が施された高価なコーランなどが売っています。
福本
そうですね、そうしたところは日本で開催されるブックフェアとはまた趣の異なるところでしょうね。
芝田
イラン人はどのような本を読むのでしょうね。
福本
イランでも毎年、優秀図書に対して賞が授与されたりしていますから、それなりに本を良く読む国民だとは思うのですが、夫に限って言えば、自己啓発のたぐいの本を好んで読んでいるかしら。ちなみに浜さんがお尋ねの村上春樹作品は夫の本棚にはありません。
芝田
村上春樹さんの本は、ずいぶんペルシャ語にも翻訳されているみたいです。日本とは何のかかわりのないイラン人からも、私が日本人だと知ると、村上春樹は読んだことがあるか、と何回か言われたことがあります。
福本
そうなんですね。芝田さんは、ペルシャ語で村上作品を読んだことはありますか?あの文体がペルシャ語だとどのように訳されているのか興味深いですよね。
芝田
私は残念ながら、読んだことはないのですが、村上ワールドについてイラン人に語られたことがありましたから、その世界は伝わっているみたいですよ。
さて福本さん、1ヶ月の断食月、もうすぐ終わりますね。ようやくというか。。。
また日常の生活に戻ります。