12月 26, 2018 16:07 Asia/Tokyo
  • 神への信仰は天性のものである
    神への信仰は天性のものである

Q:「神への信仰は私たちが生まれながらに授けられた天性のものである」とは、どういうことなのでしょうか。

A: つまり、“神への信仰は天性のものである“とは、各々の人間は魂の深い部分に神への信仰を持っているということであり、すべての人間は神を知り、神への信仰をもって生まれてくることを意味します。

 

聖預言者ムハンマド(SAW)は仰いました。

「すべての新生児は天性をもってこの世にやって来る」

 

コーラン第30章ビザンチン章(アッ・ローム)の30節には神がすべての人間に授けられた“人間の天性”について、このように記述されています。

 

فَأَقِمْ وَجْهَکَ لِلدِّینِ حَنِیفًا فِطْرَتَ اللَّهِ الَّتِی فَطَرَ النَّاسَ عَلَیْهَا لَا تَبْدِیلَ لِخَلْقِ اللَّهِ ذَلِکَ الدِّینُ الْقَیِّمُ وَلَکِنَّ أَکْثَرَ النَّاسِ لَا یَعْلَمُونَ

 

それであなたはあなたの顔を純正な教えに、確り向けなさい。アッラーが人間に定められた天性に基いて。アッラーの創造に、変更がある筈はない。それは正しい教えである。だが人びとの多くは分らない。(30:30)

 

この節の中の”天性”を説明し、

シーア派6代目イマーム サーディク(AS=彼にサラーム)はこのように仰いました。

「つまり神は、全ては“タウヒード”をもって創造された。」

我々が危険にさらされるとき、神に対する人間の天性の信仰は顕著に姿を現します。あらゆる方面からの希望が断たれるような恐ろしく危険な状況に置かれるときですら、すべての人間は拠り所としての最後の希望をもちます。彼らを救ってくれる“ある存在”を自分の心に感じます。

この希望の拠り所こそが、かれへの信仰がすべての人間の心の中に、そしてすべての人の天性の中に描かれている“神”そのものなのです。

 

 

ある男がイマーム サーディク(AS)の許にやってきて、このように尋ねました。

「神のみ使いの子よ!私に神を(そしてかれが誰であられるのか)紹介してください。」

 

イマームは仰いました。

「神のしもべよ!あなたは船に乗ったことがあるだろうか?」

 

男は答えた。

「はい。」

 

イマームは仰いました。

「船が壊れ、周囲に救助できるほかの船はなく、自分には泳ぐ力もないということがあったであろうか?」

 

男は答えた。

「はい。」

 

イマームは仰いました。

「その状態にあって、あなたは心の中にあなたを滅亡から救ってくださるお方がまだおられることを感じなかっただろうか?」

 

男は答えた。

「はい。」

 

イマームは仰いました。

「いかなる救いの希望をも期待することが出来ないところで、あなたを救うことが出来る“まさににそのお方“が神であられる。」

 

出典: http://ja.abna24.com