12月 11, 2020 05:30 Asia/Tokyo
  • トマト
    トマト

今回は、トマトについてお話し致しましょう。トマトは、多くの料理、サラダの彩りとして、生のまま使われます。

トマトは、はじめ飾り用の植物として畑で栽培されていました。トマトが野菜として食べられ始めたのは19世紀以降で、第1次世界大戦後、次第に広まっていきました。今日では、生野菜として、あるいは火を通したり、ソースやペーストの形で使用されています。

熟したトマトの実には、ブドウ糖アミノ酸などが含まれています。トマトの実が緑色から赤色に変わるにつれて、徐々にリコピンが増加し、完全に赤色に変わると、それは減っていきます。トマトは、この他、カロチノイド、βカロチンを含んでいます。トマトが直射日光のもとで育ったときに、カロチノイドの量は最大になります。

トマトは、ビタミンA,B,C,Kカルシウムリン、鉄などのミネラルを含み、滋養強壮、エネルギーの供給に効果的な役割を果たします。また、ビタミンAを豊富に含むため、視力や、皮膚、粘膜などを強化し、骨の成長を助けます。さらに、ビタミンB1、B2も豊富で、神経痛、食欲不振、便秘、母乳の不足、口腔の炎症に効果があります。

最近の研究により、トマトを継続的に食べると、男性の前立腺癌になる確率を30%低下させることがわかっています。また別の研究では、胃癌や肺癌になる危険性を低下させることも明らかにされています。

栄養学の専門家によれば、トマトに含まれるリコピンは、体の血管を保護するということです。また、ハーバード大学で行われた研究によれば、週に7回、トマトが含まれた食事をとった女性は、週に1回の女性よりも、心臓病にかかる危険性が30%低下したということです。この実験は、7年間、アメリカ人女性4万人を対象に行われました。さらに、トマトジュースには利尿作用があるということもわかっています。

緑色の熟していないトマトには、ソラニンという名の有毒成分が含まれており、食べると腹痛を起こしたり、下痢を起こしたり、瞳孔が開いたりします。トマトは、アレルギーを持っている人には有害です。

外用としては、そばかすや顔のシミに効果があります。トマトは油で炒めると、消化しにくくなるため、火であぶる方がよいとされています。服についたインクをとるには、脱脂綿にトマトジュースを含ませ、シミの部分をこすり、洗剤で洗いましょう。

 

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