ソーハーン
6月 20, 2021 17:35 Asia/Tokyo
今回は、伝統的なお菓子としてのソーハーンについてお話ししましょう
イランの伝統的なお菓子の中でも、ソーハーンは、その風味の高さから、特別な地位を有しています。このお菓子は、テヘランの南130キロのところにある、宗教都市ゴムの巡礼地の名を取ったもので、この町のお土産のひとつとして知られています。ゴムの町を抜けると、数百件ものソーハーン作りのお店があり、そこでは各種のソーハーンが作られています。このソーハーンは、国内に出荷される他、一部の近隣諸国にも輸出されています。もちろん、イスファハーン、ガズヴィーン、ヤズド、マシュハドといった都市でも、各種のソーハーンが作られています。
チャイのお供としても味わい深いソーハーンは、緑の小麦粉(小麦の芽を挽いたもの)、ピスタチオの実、カルダモン、サフラン、小麦粉、油、砂糖、卵の黄身から出来ています。小麦粉の芽は非常に栄養価が高く、カルダモンとサフランは、ソーハーンに色合いと風味を与えます。
サフランは、イランで、ずっと昔から重要な食材として使われてきましたが、その最も重要な特長は、気分を爽やかにすることです。今日、サフランには、心を落ち着かせ、痙攣を防いだり、食欲を増進したり、胃腸の働きを強化したりする効果があることが証明されています。
ラジオ日本語のユーチューブなどのソーシャルメディアもご覧ください。
https://twitter.com/parstodayj