7月 19, 2021 15:20 Asia/Tokyo
  • フェヌグリーク
    フェヌグリーク

イラン料理には、野菜が多く使われ、特にホレシュと呼ばれる煮込み料理には、肉類と共に野菜が使用されています。

フェヌグリークは、昔からある薬草の一種で、イランをはじめとする西アジア原産で、そこから世界各地に広まりました。この植物は、一年生の草本植物で、高さは10センチから50センチになります。現在は世界各地で栽培され、食用として利用されていますが、種は医療用、薬用とされています。葉は、交互に生え、3つの小さな葉から成っています。花は小さく、明るい黄色、あるいは白みがかった紫色をしています。香りは強く、味は苦味があり、スパイシーです。種には、脂肪、デンプン、糖が含まれ、カルシウム、鉄、リンなどのミネラル、また、トリゴネリンという名のアルカロイド、ビタミンA,B,C,Dなどが含まれています。

フェヌグリークの葉は、腰痛、咳、脾臓の炎症を抑えるのに効果的です。また種は、活力を与える薬にもなります。このため、精神力や体力の強化に、骨を丈夫にしたり、血糖値を下げたり、また肺結核の治療にも効果があります。

アジアでは、痩せた体を元の状態に戻すために、フェヌグリークを使用しています。フェヌグリークの種を摂取することで、病気を患っている人々は、目覚ましい回復が期待できます。フェヌグリークはまた、食欲不振によるだるさ、虚弱、痩せ過ぎを解消します。さらに、膵臓を強化するため、消化器官を活発にします。また、体の一般的な不調を解消したりもします。この効果を期待するには、一日に、潰して滑らかにした種小さじ2杯を蜂蜜や砂糖などと一緒に召し上がってください。

外用として、フェヌグリークの種を煮だしたものは、うがい用として、喉の痛みや扁桃腺の炎症、口腔の傷を治療するのに使用されます。この溶液は、体の表面に見られるあかぎれや炎症、皮膚癌の治療のためにも使われます。この治療効果を得るためには、大さじ4杯のフェヌグリークの種を1リットルの水で煮だし、濾した後、日に数回、幹部に塗ります。この溶液を頭部に使用すれば、抜け毛の予防にもなります。

フェヌグリークは、イランの各地で栽培されており、さまざまな料理にも使用されています。自生のものはアゼルバイジャン、イスファハーン、ファールス、ホラーサーンの各州、またイラン中部の地域などで見ることができます。

 

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