インドが国連の構造改革を要求
9月 18, 2023 20:45 Asia/Tokyo
インド外相は、「国連は、改革が行われなければ意味をもたない機関となるだろう」と語りました。
国連は、1945年に第二次世界大戦の戦勝国の意見によって設立された機関ですが、近年数多くの国が、ここ数十年の世界規模での情勢変化を強調しながら、国連の構造改革および、一部諸国による国連支配の終焉を求めています。
ファールス通信によりますと、ジャイシャンカル・インド外相は17日日曜、国連が構造改革に抵抗し続ければ、最終的には権威を失った組織になってしまうだろう、と語りました。
また、「国連の信頼が失墜すれば、誰もこの組織に解決策を求めなくなり、この組織の外で解決策を模索するようになるだろう」と述べています。
さらに、国連安保理の常任理事国を、座席に座ったまま立ち上がることを拒否する乗客に例え、「近年、国連に対する変化を求める圧力が高まっている。この国際組織はこのメッセージを理解する必要がある」としました。
加えて、国連に圧力をかける必要があるとし、「近年、世界の大部分がこの変更を行うべきだと感じている」と指摘しました。
続けて、安保理にアフリカやラテンアメリカ地域の代表、そして世界で最も人口の多い国であるインドの代表がいないことを批判し、国連指導者らに、この状況はいつまで続くのか、と警告しました。
これに関連しては、インドのナレンドラ・モディ首相も先日、同国首都ニューデリーで開催されたG20・主要20か国地域首脳会議で、国連構造の変更と改革の必要性を強調しています。
世界の多くの国は、国連安保理の5つの常任理事国が持つ拒否権が、他国の権利を侵害する手段にあたると主張しています。