イラン外務省報道官、「米は対イラン武器制裁を延長できない」
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ムーサヴィー報道官
イラン外務省のムーサヴィー報道官が、「アメリカは他の諸国に対イラン武器制裁の延長を迫っている」とし、「国際社会は法を無視し、かつ専横なアメリカの要求に屈することはない。アメリカはザルで水を汲んでいるに等しい」と語りました。
ムーサヴィー報道官は27日月曜、記者会見し、対イラン武器制裁制裁延長は可能、とするポンペオ米国務長官の主張に言及し、「イランは、国連安保理の理事国や自らの友好国に対し、安保理決議2231に明記されているイランの法的権利が、アメリカの圧力により剥奪されることはないと表明している」と述べました。
また、「わが国にとって、アメリカでいかなる政府がどのような意向で政権を運営しようと重要ではない」とし、「イランは過去40年間にわたり、様々な意向を持ったアメリカの歴代政権すべてを経験してきた。イラン国民にとって重要なのはアメリカ政府の実際の行動ぶりである」としました。
そして、先週23日に発生した米軍戦闘機2機による、飛行中のイラン旅客機への妨害行為を指摘し、「アメリカは、海上での追剥行為をついに上空でも行うようになった」と強く非難しました。
さらに、「イランは、外務省や統合参謀本部および司法府、CAO民間航空機関の協力を得て、この件に関してアメリカに猛省を促すために必要な措置を講じている」と述べました。
ムーサヴィー報道官はまた、韓国で凍結中のイランの金融資産の返還・受け取りに向け働きかけていることについて、「イランは、韓国政府が自らの責務を履行するよう期待する。もし韓国が、自らの独立性を主張するなら、イラン国民に対し第3国の言いなりにならず、イラン国民の資産凍結を解除するという行動で示すべきだ」としました。
そして、「地域における米軍の駐留は、特にアフガニスタンでの情勢不安の元凶となっている」とし、「アフガニスタンでの協力に代表されるように、西アジアに関するアメリカの発言には誠実さが全く見られない」と指摘しました。
ムーサヴィー氏は最後に、シリアにイラン軍が駐留するのを許さないとした、シオニスト政権イスラエルのネタニヤフ首相の最近の発言に関して、「イスラエルの存在を、イランは違法とみなしている。シオニスト側には、わが国がどこでどのように駐留するかを云々する資格はない」と一蹴しました。
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