10月 11, 2023 20:51 Asia/Tokyo

詩人ハーフェズはイランが誇る14世紀の大詩人で、世界的にもその作品は高い評価を受けています。

この偉大なペルシャ詩人は、イラン南部シーラーズに生まれ、またこの地で65歳の生涯を終えました。

この詩人はハージェ・シャムソディーン・モハンマドとも呼ばれていますが、イスラムの聖典コーランを暗記していたため、アラビア語で「暗記」、「記憶」などを意味するハーフェズの異名をとっています。

ハーフェズが専門としていたのは抒情詩で、彼はこの分野で新たな詩文の形式を打ち立て、その作品中においてこの世の表面的な事柄から目をそらし、創造世界の真理を表現することに努めました。

ハーフェズ抒情詩集にはおよそ500篇の抒情詩や頌詩、四行詩などが収められています。この詩人はすべての時代における詩人であり、その詩は世界のすべての人のものと言っても過言ではありません。

彼の詩集は各国語に翻訳されており、特にドイツの大文豪ゲーテや哲学者ニーチェといった、世界に名だたる詩人や思想家らにも賞賛されると同時に、大きな影響を与えています。

ハーフェズの霊廟は彼の生誕地シーラーズにあります。

なお、毎年イラン暦メフル月20日にあたる西暦10月12日は、抒情詩人ハーフェズの記念日に制定されています。

 


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