「死体の列」:パレスチナの子供の殺害を競うイスラエル兵
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「死体の列」:パレスチナの子供の殺害を競うイスラエル兵
イスラエル紙ハアレツによると、イスラエル軍の司令官らは自らの兵士にパレスチナの子供の殺害を奨励しているということです。
【ParsToday西アジア】ハアレツは、イスラエルが設置したガザを南北に貫く道路・ネツァリム回廊における軍の行動について、一部の指揮官と兵士の証言を含む衝撃的な内容を報じました。それによると、「ネツァリム回廊の北には『死体の列』と呼ばれる場所があり、ガザ住民はこれを知っている」ということです。
証言には「この一帯で射殺されたパレスチナ人の遺体は犬の餌として地面に置き去りにされている」「この地域に近づく者は誰でも攻撃対象となる」といったものから、「ガザ駐留部隊の間で、より多くのパレスチナ人を殺害しようと競争が起きている」「イスラエル軍はネツァリム回廊で民間人を殺害し、彼らをハマスの要員だとしている」など軍内部の実情を暴露するものも含まれています。
あるイスラエル軍将校はハアレツ紙の取材に「この戦争は、司令官らがやりたい放題あらゆる行為に手を出し、しかもそれらの全てが命令なしに行われる初めての戦争である」と語り、「ある司令官は、我々の部隊の勝利はガザ北部から住民がいなくなることにあると語っていた。さらに別の兵士は、自分の友人らが16歳の少年を殺害し、司令官が翌日彼らに対しパレスチナ人の子供10人を殺害するよう勧めたと語った」と証言しました。
また別の将校も「第99部隊は2人の子供を連れた老人を発見し、ヘリコプターで彼らを狙い攻撃した」「ネツァリム回廊には『死体の列』と呼ばれる一帯が定められており、北または南からこの地域に入る者は全員殺される。近づく者には頭部に向け銃弾一発を発射し殺害するよう命じられている」と語りました。
さらに、「大隊の副司令官は民間人殺害を命令したが、士官の一人は彼らがイスラエル人の捕虜である可能性があると彼に告げた」「我々はパレスチナ人200人を殺害したが、そのうちハマスのメンバーはわずか10人だった。しかし、軍は数百人のテロリストを殺害したと発表した」などと証言しました。
ガザ戦争勃発から442日が経過した現在もハマスがイスラエル軍に大打撃を与え続けている一方、イスラエル軍はハマスの軍事能力を完全に破壊したと主張しています。
その一方で、ICC・国際刑事裁判所は戦争犯罪および、人類に対する罪、そして戦争手段としての飢餓の利用という容疑でネタニヤフ首相および、ガラント元戦争相の逮捕状を出しました。
しかし、イスラエル政権はこれほど多くの犯罪に手を染めていながら、ガザ戦争開戦から442日間が経過した現在もなお、ハマスの殲滅および、捕虜奪還という戦争の目的を達成できていない事実を認めています。