カナダ・豪州でイスラム恐怖症が広がる中、欧州ではイスラム研究を財政支援
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カナダと豪州ではイスラム恐怖症の波紋が拡大
欧州委員会が声明の中で、「EU欧州連合はイスラムに関する調査・研究を財政支援する」と発表しました。
欧州委員会が声明の中で、「EU欧州連合はイスラムに関する調査・研究を財政支援する」と発表しました。
ユーロニュースは「欧州委員会はイスラム教、及びその聖典コーラン、その聖なる戒律・シャリーア、イスラム恐怖症に関する研究プロジェクトへの資金提供をめぐる、欧州議会の極右グループ議員からの批判に回答を示し、これらのプロジェクトが科学的価値に基づいて選定されたと発表した」と報じています。
【ParsToday国際】欧州委員会のエカテリーナ・ザハリエワ研究委員は、ERC欧州研究会議を「知識の限界を押し広げる傑出した科学研究」として擁護しました。また、ドイツ・ミュンヘンのルートヴィヒ大学では、イスラム哲学における動物観を調査する2023年の研究に対し、研究者らが230万ユーロの助成金を受けています。一方、英オックスフォード大学は、ヨーロッパと英国の若いイスラム教徒の経験を調査する270万ユーロのプロジェクトを2021年から2027年にかけて実施しています。
カナダで増大するイスラム恐怖症
カナダ・トロントにあるヨーク大学の現地調査によりますと、同国におけるイスラム、アラブ、パレスチナに対するシオニスト政権イスラエルのプロパガンダの影響で、過去2年間でイスラム恐怖症に基づく犯罪や行為が大幅に増加していることが明らかになりました。イラン・ハウザ通信が報じたところによりますと、ヨーク大学のナディア・ハサン博士が執筆した記事によれば、イスラムに敵対する人々は捏造されたイスラム恐怖症の側面を悪用し、パレスチナ支持者のあらゆる活動を組織的に抑圧しているとされています。ハサン博士はまた「2023年以降、カナダにおける人種差別とイスラム恐怖症は著しく激化している」とコメントしました。
豪州でもイスラム恐怖症が増大
オーストラリア・ビクトリア州イスラム評議会は、同国におけるイスラム恐怖症の増加に関する報告書を発表し、「被害者数は報告されているよりも高い可能性がある」と警告しました。同評議会はまた、オーストラリア・メルボルンで政治家、聖職者、警察、学者らが出席したイスラム恐怖症に関する初の会合において、イスラム恐怖症の増大とその影響について検証しています。
英紙ガーディアンによりますと、この会議に付随して発表された同評議会の報告書から、イスラム恐怖症を背景とした事件の85%以上が報告されていないことが明らかになりました。同評議会は2021年以降、イスラム恐怖症を背景とした事件の標的となった人々の報告を96件受けており、そのうち26件は2025年1月から7月までのわずか6か月間に発生したということです。