カナダの先住民、ローマ教皇に謝罪要求へ
6月 30, 2021 18:15 Asia/Tokyo
カナダの先住民らが、同国内での先住民族出身児童用の寄宿学校管理にカトリック教会が関与していたことを受け、ローマ教皇フランシスコに謝罪を求める意向です。
ロシア・スプートニク通信によりますと、インディアンやイヌイットと呼ばれる先住民族や混血児の代表団らは12月17日から20日の間にかけてそれぞれ個別にローマ教皇と会談し、統括の会談は20日に実施され、全代表団が集まる予定とされています。
消息筋によりますと、会談の目的はカナダで行われた非道な行為に対し、ローマ教皇からの正式な謝罪を要求することにあるということです。
カナダCBCテレビが、消息筋の証言として報じたところによりますと、先だって問題となっていたこれらの寄宿学校では暴力や性的虐待が横行し、少なくとも3200人以上の児童が犠牲になったとされています。
先にカナダ中西部サスカチュワン州では、先住民の児童用に建てられた寄宿学校の跡地から750人以上の遺体が確認されたことが報じられていました。
これに対し、カナダのジャスティン・トルドー首相は先住民に加えられた苦しみに対する政府の責任を認め、先住民への支援を継続する姿勢を示しています。
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