米議会共和党グループ、「バイデン大統領はイランへ”保証”提示する許可ない」
(last modified Thu, 17 Feb 2022 10:51:18 GMT )
2月 17, 2022 19:51 Asia/Tokyo
  • バイデン大統領
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アメリカの外交官らが制裁解除をめぐる複雑化したオーストリア・ウィーン協議について最終段階にあるとしている中、同国議会の共和党グループは、イランへの”保証”提示についてバイデン大統領に警告しました。

アメリカ議会の200名から成る共和党グループは16日水曜、バイデン大統領に宛てた書簡の中で、「議会の承認なしにはイランとのいかなる合意も、オバマ旧政権が2015年に結んだ合意がトランプ前政権で取り消されたのと同様の運命をたどるだろう」としました。

また、「もし議会の正式な承認なくイランとの合意に署名すれば、その合意は強制力のない仮合意となり、これまでの核合意と同じ結果になる」と指摘しました。

イランのアミールアブドッラーヒヤーン・イラン外相は、英紙フィナンシャルタイムズとの独占インタビューにおいて、「米国が以前に核合意から離脱して責務に背いた経歴があることから、米議会は今こそ、米政府の核合意責務に関する”政治的声明”を発するべきである」と語りました。

アメリカ国務省のプライス報道官はこれに先立ち、「我々は込み入った協議の最終段階にある」と述べています。

アメリカによる一方的な制裁の解除について話し合われているウィーン協議の第8ラウンドは、現在も実施中です。バイデン大統領は、核合意への復帰を望むと述べていますが、アメリカ議会の共和党員はこの数週間、合意成立を阻止しようとあらゆる努力を重ねています。

アメリカが核合意内の責務履行復帰およびその保証提示を行わないことは、制裁解除を目指すウィーン協議のプロセスが長引く原因となっています。

 


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