2017年04月14日(芝田・福本)【音声】
今週の金曜広場もお楽しみください。
●リスナーより
「今日の金曜広場でイランのお正月、ノウルーズまであとわずか、師走のエスファンド月を忙しく過ごすイランの皆様の様子がうかがい知れました。イランでお年玉は何歳くらいまでもらえるのでしょうか?」
●ラジオより
芝田
福本さん、イランのお正月、ノウルーズがやってきたと思ったら、もう早くもイラン暦の1月、後半に差し掛かっています。
福本
そして、西暦では2017年も3分の一が過ぎてしまいましたよ。
芝田
早いですよね。私はラジオ日本語の番組やイラン人と接してみて、初めてイランのお正月の慣習に触れたときに、結構日本のお正月に似ている慣習があるものだと思いました。中でもこのお年玉は、日本と同じですよね。ただし、日本はお金をあげるものですが、イラン人はお金以外のプレゼントでもよいと聞きました。
福本
そのようですね。我が家では、夫の家族が毎年一堂に会してお正月を迎えるのですが、この時、お年玉は現金ではなくて、プレゼントを交換しあうんです。このプレゼントを買うために年末の混み合っているショッピングモールに足を運んで沢山のお買い物をするのですから、なかなかの大仕事です。でも、夫の家族たち、とりわけ女性たちですけれど、洋の東西を問わず女性たちはお買い物好きですから、これも年中行事の一つと捉えて楽しんでいるようです。とは言っても、親族以外ですとか、友人宅を訪問していただくお年玉はやはり現金ですよね。「それではそろそろお暇いたします」と席を立つと、そのお宅のご主人がコーランのページの間にはさんだ手の切れそうな新札を、「どうぞ」といって差し出して下さるんですよ。
芝田
そうなんですね。お別れのときに渡すのが一般的なのですか。それにしても、ご主人のご家族のプレゼントの交換、素敵な習慣ですね。心がこもっています。さて、及川さんから、何歳くらいまでもらえるものか、というご質問ですが、何歳くらいまでもらえるものなのでしょうか?
福本
何歳くらいまで、っていう線引きは特になされていないのではないでしょうか。例えば、家族ぐるみでお年始に伺ったときなどは、年齢を問わず子ども、これは赤ちゃんから学生さんまでを含みますけれど、もらえるのではないでしょうか。それから結婚して間もないカップルですとかは、大人であってももらっていますよね。現に私も、この年でお年玉をいただいたりしますから。
芝田
それはうらやましい限りです。
●リスナーより
「ノウルーズには金魚を希望、生命の象徴として飾るのですね。家庭内の和みの空間が生まれ、円満生活を祈るのでしょうね。さて、福本さんは一時帰国をされるということで、会社の近くの桜のつぼみも少し膨らみかけてきましたので、咲き誇る桜が帰国をお迎えすると思います」
●ラジオより
芝田
ありがとうございます。さて、福本さん、一時帰国でリフレッシュされたと思いますが、日本の春はいかがでしたか?お花見、楽しむことはできましたか?
福本
はい、今回は3月15日から約3週間の日本滞在でした。長いお休みを頂戴して、スタッフの皆様には申し訳ありませんでした。そうですね、まだ日本は寒いと聞いていたので冬のコートを準備していったのですが正解でした。イランに戻る頃になってようやく春らしさを感じるようになったくらいで、とにかく寒かった!という印象が強かったです。テヘランでの快適な生活にすっかり慣れてしまったので日本の家屋の寒さ、関東平野の風の冷たさが身に染みました。で、桜でしたね。イランに戻るというギリギリになって、満開の桜を見ることができました。我が家から成田空港までは高速バスを利用するのですが、その車窓からも満開のソメイヨシノをたくさん見ることができたんですよ。
芝田
いいですねぇ。私はもう何年も桜の花を見ていません。ちょうどこの時期に帰ることがなかったのですが、本当に懐かしいです。
●リスナーより
「一年のあらゆる時期を春とすることができる、、、夢のある話ですね。新芽の芽吹く時期、春は私も大好きです。菜の花の独特な香りが大好きです。イランで春の象徴は何ですか? 菜の花はありますか?」
●ラジオより
芝田
ノウルーズと生活様式という番組を聴いてくださった感想を書いてくださったのですが、さて、福本さん、イランの春の象徴と言えば何でしょうか?
福本
日本のカレンダーですと4月のページには高い確率で「富士山と桜」という構図が思い浮かぶのですが、イランではそれに当たるのがノウルーズのハフトスィーン・すなわち七つの縁起物やお飾りなんですよね。それは麦の新芽であり、金魚であり、アルファベットのスィーンの音ではじまる7つの縁起物です。見た目も華やかですよね。ここで、なかしまさんが尋ねていらっしゃるのは多分、自然の風景の中での菜の花のような春の象徴だと思うんですね。でもイランの国土は広いですから、東西南北それぞれの地方で見える風景は多少なりとも異なるのではないでしょうか。テヘランに限っていえば、私の主観で恐縮ですが、それはボケの花であり、レンギョウの花であり、枝垂れ柳の芽吹きであり、また3月下旬に飛来するツバメたちといったところでしょうか。
芝田
私はテヘランの北に広がるアルボルズ山脈の山々から、雪が少しずつ消えて緑や茶色が見えてきたときに春を感じます。
●リスナーより
「外国人に家を貸す人は少ないでしょうね。保証人もいないでしょうし」
●ラジオより
芝田
ということなんですが、テヘランの家事情に関するご質問です。私は以前に家探しをしたとき、外国人だからと言って断られたことが一度だけあります。が、逆に、そのとき以外は一度もありませんでした。また、保証人がいなかったときは、不動産屋さんが保証人になってくれたことがありました。中村アナによれば、外国人に限って外貨で貸す人もいるそうです。上野スタッフによれば、むしろ外国人であるため、大勢の人を呼んだりする可能性がないので、好んで貸したいと言われたこともあったそうです。福本さんは、何かエピソードはありますか?
福本
我が家の場合はイラン人の夫がすべて仕切ってくれるのと、今現在住んでいるアパートも賃貸ですが、もう15年も同じところに住み続けているのでご披露できるようなエピソードはないんです。でも、外国人というくくりですとまた違うのかもしれませんが、少なくとも日本人の場合、それがイラン社会では家を借りるにあたってのハンデにならないような気もするんですけれどいかがですか?
芝田
確かに、あまり聞きません。家探しはただでさえ大変なのですから、外国人だということがハンデにならないというのは助かりますよね。