3月 29, 2021 15:05 Asia/Tokyo

このシリーズでは毎回、イランで使われている生きたペルシャ語のことわざを1つずつご紹介してまいります。

今回は、日本語のことわざの「隣の芝生は青く見える」に相当するペルシャ語のことわざをご紹介いたしましょう。

自分の持っているものよりも、ほかの人が持っているものの方が寄りよいものに見える、という概念を表すのに、ペルシャ語では「隣の雌鳥はガチョウに見える」と表現します。

ペルシャ語での読み方は、Morgh-e hamsaaye Ghaaz ast となります。

世界中どこでも、自分が今持っているものの有り難味に気がつかず、つい他の人の持っているものや境遇がうらやましくなり、他の人もそれぞれ別の悩みや問題を抱えているという現実が見えない、という事例はよくあるようです。しかし、イスラム教国のイランでは、常に神を念頭に置くことが大切とされ、何かと他人をうらやむ人に対しては、「感謝する人には、神はもっとたくさん与えてくださり、不足不満を感じる人から、神様は今あるものを取り上げる」として戒めることが多いようです。

私たちが今あること、持っているのが当たり前と思われるようなものであっても、世界にはそれすらなく、私たちに羨望のまなざしを向けている人がいることを忘れないようにし、今あることの有り難味をかみしめたいものですね。それではまた。

 

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