台湾、「中国による攻撃の危険に備え、攻撃の費用を増やす」
11月 09, 2022 19:52 Asia/Tokyo
台湾の蔡英文総統が、中国の攻撃の脅威を「真の脅威」だとし、「台湾は中国に対し予想される台湾攻撃の費用を増やすために全力を尽くしている」と述べました。
蔡英文総統は、オバマ米元大統領の演説原稿の執筆者であるベン・ローズ氏との会談で、「台湾は予想される中国の攻撃に備える必要がある。それは、そのような出来事が実際に起こる可能性があるからであり、一時的な興奮からではなく、本当の脅威だと感じているからこそ、この話をしている」としました。
さらに、「中国軍が大惨事を引き起こそうとすれば、習近平・中国国家主席はそれにかかる費用を計算する必要がある」とし、ウクライナ戦争をたとえに出し、「西側諸国、特にアメリカはウクライナを支援している。西側諸国は手を取り合い、ウクライナが戦うのを助けている」と語っています。
バイデン米大統領はこれまでに何度も、「米軍が中国の予想される台湾攻撃を撃退するために、台湾を支援する」と主張してきましたが、ホワイトハウスの当局者は毎回何らかの形でこの主張を撤回しています。
中国は台湾を自国の不可分の領土とみなしており、台湾に関する介入や分離主義的行動に対して繰り返し警告を発してきましたが、米国はこの点に関して挑発行為を続けています。